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【イベントレポート】コレはれ – Korewokini 曇りのち晴れ –

こんにちは。コレヲキニ実行委員のじゃりおです。
6月20日(土)に、心の「もやもや」からヒントを見つけようというテーマのもと、オンライン対話型ワークショップ「コレはれ – Korewokini 曇りのち晴れ -」(コレはれ)を開催しました。

当日は日本全国各地から、内閣府国際交流事業出身者を中心に、社会人・学生約30名の方にご参加いただきました。

コレはれ イベント概要

2020年4月に緊急事態宣言が発令されました。
外出自粛により様々な行動に制限がかかる一方、世の中の状況は目まぐるしく変わる日々の中で周りでは、

今後自分はどうなっていくのだろう。
人に会えずに一人でずっと色々考えている。
やりたいことはたくさんあるけど、なぜかやる気が出ない。

という不安の声が上がっていました。

これまで私は、コレヲキニDrive!など、誰かの「これを機に」を生み出し応援するようなワークショップを企画・実施してきた経験、また個人としてはコーチングを学んでいた経験から、「もやもや」の感情って決して悪いものではい、むしろ前に進むためのヒントになる!ということを実感してきました。

コレハレ2

この自粛期間だからこそ、私にできることはないか?と考えた末、
オンラインでも自分をゆっくりと見つめ直し、仲間とつながることで、
雲のような「もやもや」とした気持ちが、最後には晴れやかになるような、そんな場をつくりたい!と思ったのが、このイベントの開催背景です。

当日のイベントの様子

オープニング

ープニングでは、Korewokiniの団体とコレはれのイベントが生まれたストーリー、そして「もやもや」をヒントに変えるための考え方について伝えられました。ここでは、このヒントについて紹介いたします。

「もやもや」をヒントにするためには、

・今の自分
・なりたい自分
について自己認識していること。さらに、なりたい自分については

・Doing(行動:何をするか)
・Being(姿・状態:どうあるか)
の両方の視点で考えることが大切です。

なりたい自分に近づくために、まず何をすべきか?というDoingのみの視点で考える人が多いのではないでしょうか。しかし、Beingの視点があってはじめて、本当に自分がなりたい姿になるための取るべき行動が明確になります。

実行委員のりほから、事例として自身のエピソードが語られました。

コレヲキニの実行委員になってから最初のイベントMEET UP#1では、次々と企画を進めていく他の実行委員メンバーのスピードについていけず、やりたいことも分からないまま当日は受付やカメラ担当をやっていました。ずっと何もできない、誰の役にも立てていない、一体自分は何ができるんだろう、と感じていました。

イベントを終えて振り返ったとき、私が本当にやりたいことは、コレヲキニのメンバーがやりたいことを自分がサポートすることでみんなを笑顔にする、そんな存在でいたい、ということに気付きました。
自分はどうありたいのか?というBeingを考えたら、自分のDoingも変わっていきました。今では、最初のイベントで感じていた「もやもや」をヒントに、コレヲキニという組織を大きくするためのチームマネジメントを主に担当する事で、実行委員メンバが活動する基盤作りに取り組む事が出来ています。

「Beingを考える」という行為はとても抽象的なもので、難しいと感じる方も多いかもしれません。
コレはれのイベントでは、「もやもや」の気持ちを誰もがイメージしやすい「天気」に例えて考えてみることで、自分のなりたいBeingについて気づくきっかけの場にしてもらいたい、というメッセージが伝えられました。

アイスブレイク

自己内省をするためには、まずは心身ともにリラックスすることが大切です。

コレハレ3

オンラインイベントということで緊張感が漂っていたこの空気をブレイク!するため、チーム戦「たけのこニョッキ」ゲームが行われました。

体を動かし、声を出すことで打ち解け、メインルームに戻ってきた参加者のみなさんの表情は自然と笑顔になっていました!

第一部 「もやもや」を言語化する

ここからは、参加者4名と実行委員のファシリテーター1名の小グループでグループ対話を行いました。

ワークシートを元に自己紹介とチェックインをした後、まずは自分の現在地を可視化することで、自分の人生いまどういう状態なのか?どこに向かっているのか?を明確にしました。

コーチングの導入などでも使われる「人生の輪」のツールを使って、各8つの領域に対して自分の満足度を直感で点数化しました。
※今回のワークシートは、オンラインでも共有し合えるようにGoogleスライドを使用しました。

コレハレ4

その後、「もやもや」がどこにあるのか、またその背景についてグループで対話しながらみていくことで、このイベントの場で本人が最も向き合いたい「もやもや」は何か?を言語化しました。

このワークを通して参加者からは、

自分が具体的に何に対して「もやもや」していたのかが分かりました。最初に感じていた事ではないところに「もやもや」があることに気づくことができました。グループメンバーの点数や状態を知ることで、むしろ自分の状態を客観視できました。

などの声をいただきました。

第二部 「もやもや」からヒントを見つける

向き合いたい「もやもや」が決まった後は、いよいよそこからヒントを見つける時間に入りました。

「もやの雲の奥に、前に進むためのヒントが隠れている」、そんな前提から、ここでの対話の目的は、「もやもや」の解決策や次やるべき行動を出すことではなく、本人がいま「気づいていないこと」に対して「気づき」をみつけられるようにするである、と説明がされました。

メンバーの「もやもや」に対し、コーチングの現場でも使われている問いの事例も参考にしながら、職業や性別や年齢などそれぞれバックグラウンドが異なるメンバー同士が、様々な視点を通して問いや意見を出し合っていました。グループ全員が自分事のように一人に真剣に向き合っていました。

最後に、メンバーに対してそれぞれメッセージカードを贈り合い、グループが解散されました。

コレハレ5

お昼に始まったこのイベントですが、ふと窓を見てみるとすでに暗くなっていることにびっくりするくらい、濃い時間を過ごしていました。

コレハレ6

クロージング

クロージングでは一人ずつ、チェックアウトとして感じていることや今の自分の天気などが全体の場にシェアされました。
オープニングのときの緊張感が信じられないほど、みなさんの表情が晴れやかになっていた景色に、オンラインながら感動してしまいました!

最後にイベントの締めくくりとして、おなじみのコレヲキニ「K」ポーズで集合写真を撮りました。

コレハレ7

その後の夜の懇親会も盛り上がり、話が尽きないままイベントの場が閉じられました!

参加者の声

実際に、参加者のみなさまからいただいた感想を一部紹介させていただきます!(一つひとつのコメントが嬉しすぎて泣きそうになりました。ありがとうございました!)

自分の「もやもや」にあえてフォーカスをして話す機会は、ネガティブな話題になってしまいそうで普段避けがちでしたが、モヤモヤ=悪=避けるべき話題、のような考えを払拭することができました。心理的安全性が保たれた場所だったので、自然と話すことができました。(大学生・女性)

とても有意義な時間を過ごさせていただきました。就活ですごく悩んでいる時期に解決策につながる考え方だったり、悩んでいる方々それぞれのお悩みについて考える機会をいただけたのはすごく良かったです。(大学生・男性)

参加前は、「もやもや」している事に対して自分がどうアプローチしていけばいいか、について知りたいと思っていましたが、自分が「もやもや」をどうとらえていけばよいか、という新しい観点を持てるようになりました。(社会人・女性)

初対面なのに悩みを共有するのが苦ではないというのが本当に不思議でした。 また、自分の「もやもや」を人に話すことだけでなく、人の「もやもや」を聞いて問いを立てることで、自分の中でも新たな気付きが生まれるということを学びました。(社会人・男性)

また、何名かの参加者にご協力いただき、より詳しいエピソードをインタビューさせていただきました。インタビュー記事は近日公開する予定です!

おわりに

今回私がこのイベントを企画するにあたって、「もやもや」という一見ネガティブに捉えられがちなものをテーマに設定する、さらにオンラインで安心安全な場をつくることが大きなチャレンジでした。
ワークを設計しながらも、このステップを踏めば大丈夫、と頭では分かっているものの、心の中では参加者のみなさんはどう感じるだろうか、、?という不安がありました。

しかしイベントが終わったときには、みなさんの晴れやかな表情、パワフルな言葉を聞くことで、私自身の「もやもや」が吹き飛ばされました!

「もやもや」とは人生の節目で誰しもが感じるもので、なくなることはない。「もやもや」は悪いものではない。受け入れて、前に進んできたい。

私がコレはれを通して伝えたかったメッセージを、逆に参加者のみなさんから教えてもらった、そんな感覚でした。

改めて、忙しい日常の中集まってくださった参加者のみなさま、表・裏舞台でこの場を一緒につくってくれた実行委員のメンバーに本当に感謝しています。
私自身このような心温まる空間が大好きなので、またどこかで開催できたら嬉しいなぁと思っています。

もし、時間を置いてまた参加したい!今回は行けなかったのでまた開催してほしい!というご意見がありましたら、是非お気軽にお声がけください!

今後も、みなさんのきっかけ「コレヲキニ」が生まれる場をつくっていきたいと思っているので、どうぞよろしくお願いします。

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