夢みたデザインを現実に落とす(オリジナルパッケージ印刷プラットフォーム『canal』営業責任者・庄嶋竜吾)
わたしは、わたしらしく。
ウェルネスプロテイン『KOREDAKE』は、
人の健康と地球環境にやさしいブランドを目指しています。
このジャーナルでは、
私たちのプロテインに関わる生産者の方々をはじめ
ウェルネスやサステナビリティなどの領域で活動されている方へのインタビューを通して、
健康や環境について知るきっかけ、心と身体の「わたしらしさ」を取り戻すきっかけをお届けしていきます。
ゲスト:庄嶋竜吾(オリジナルパッケージ印刷プラットフォーム『canal』営業責任者)
ブランドと印刷のプロをつなぐオリジナルパッケージ印刷のプラットフォーム『canal』を運営する株式会社reに在籍。独自の印刷会社ネットワークを強みに『KOREDAKE』パッケージの統括を一任する。
インタビュアー:内田小百合(『KOREDAKE』 管理栄養士)
商品監修をはじめとし、手軽にできて身体も心も満たされるウェルネスレシピを考案。
撮影協力:エムハウス
パッケージのプロフェッショナル『canal』について
──今月のテーマは「プロテインと発見」。今回は待望の新商品「シェイクパック」特集ということで、こだわりの詰まった「シェイクパック」のパッケージを担当して頂いた、オリジナルパッケージ印刷プラットフォーム『canal』の庄嶋竜吾さんからお話を伺います。
庄嶋:はじめまして、庄嶋です。『canal』はお客さんのアイデアベースでヒアリングを行い、お客さんと印刷会社を繋ぐ役割を担うプラットフォーム。例えば『KOREDAKE(15食分)』は「ボックスパウチ」というパッケージ形状を採用しているのですが、その形が作れる工場は日本でも限られています。そんな中で交渉を重ねながら、お客さんと一緒にどんなものづくりができるのかについて考え抜いています。
──従来の「ボックスパウチ」も、今回発売する『シェイクパック』の「スタンドパウチ」も、自分たちで一から作ろうとなると大変でした。沢山のサポートをして頂いた庄嶋さんには感謝しかありません。
庄嶋:喜んでいただけてよかったです。『canal』は日本語で「運河」「水路」みたいな意味。お客様と印刷会社の間に知識の溝があるので、僕らが橋渡しできればという想いが込められています。
シェイクパック解禁
──早速ですが、日本初の”シェーカーがいらない”プロテインとして「シェイクパック」というアイデアを聞いた時、何を思いました?
庄嶋:プロテインはシェーカーを使って飲むイメージがあったので、このアイデアには驚きました!僕自身ズボラなところがあるので、洗い物がいらないのはとても画期的だなと。
──特に忙しいとシェーカーさえも洗うことが億劫になってしまいますよね。そんな時の「シェイクパック」。パッケージを制作する上で意識したことを教えてください。
庄嶋:想いを持ったこだわりを反映することです。例えば「シェイクパック」のパッケージの裏面に使われている白インク。一般的な白色は透明のフィルムに白色を100%ベタで印刷するのですが、今回はアルミに白色を60%ほどに抑えながら印刷し、アルミ部分の銀色を浮かび上がらせて、少しシルバーがかった光沢のある白色を実現しました。大人っぽい洗練された女性がワクワクするような色味を目指して、数回の色校正と印刷の立ち会いまで行っています。
──印刷会社によって色味の出方が異なることはあるんですか?
庄嶋:ありますね。そもそも持っている印刷機械が違うので、その機械の癖をどのように理解するかが鍵になってきます。商業印刷では、芸術家の作品とは違ってズレが生じてしまうことも多々あるので、そのズレもあらかじめ考慮した上で印刷に使う版やインクを作るをする必要があるんです。
──なるほどちなみにどのフレーバーが一番大変だったでしょうか?
庄嶋:カカオでしょうか。他のフレーバーと違ってカカオのパッケージの色味は複数の色を掛け合わせて表現しています。掛け合わせることで表現の幅が広くなるのですが、その分、毎回同じような色味にしようとすると難しい。今後の課題にもなってくるので、少しでもズレはなくせるように、調整していきたいですね。
──完成品を見たのですが、愛おしくなりました。納得のいく色味に仕上がって本当によかったです。
庄嶋:配送箱の印刷に関しては、インクの配合からお客様と立ち会いを行うことはあまりないので、勉強になりました。他にも、樹木や種子、米ぬかなどの植物由来の原料を用いた「バイオマスインキ」を使用したり、森林の管理が環境や地域社会に配慮して適切に行われているかどうかを評価するFSCの承認を得た工場を選定したりと、サステナブルな意識も忘れていません。このような想いを持ったこだわりをチームで共有しているからこそ、『KOREDAKE』らしいものづくりができるのだと思います。
──あと『KOREDAKE』は、庄嶋さんのような熱意を持ってプロダクト作りを一緒にしてくれるサポーターに恵まれているんです。
庄嶋:ぜひ今のユーザーさんにも『シェイクパック』を手に取ってほしいですね。本音を言えば、僕自身は現段階でまだ完成形だとは思ってません。これからのアップデートも含めて、どうぞ楽しみにしていてください。
熱い想いの裏側
──庄嶋さんのものづくりに対する熱意ある姿勢が芽生えたきっかけはなんでしょうか?
庄嶋:実は前職が印刷会社だったので、現場の工場とお客さんとの間で板挟みにあうことが多かったんです。もっとお客さんに寄り添った製品にしたくても、当時は、自社の工場だけでは満足の行く提案をすることがなかなか難しかった。なので今はお客さんファーストで動きながら、印刷会社側の負担にもならないようなマネジメントを心がけて仕事をしています。
──個人的な経験から生まれた「もっとこうしたい!」みたいな想いを『canal』で形にしているんですね。KOREDAKE と一緒にものづくり をする上で、自分自身の経験から共感するものはありますか?
庄嶋:ありますね。現場でのものづくり自体が好きだったこともあり、一緒にいいものを作り上げていこうとする『KOREDAKE』との仕事は楽しいです。もちろんスタートアップだからこそ、納期やコストなどの制限はありますが、今後もベストな提案をしていければと思っています。
──ありがとうございます!以前、配送箱の試作品を持ってオフィスに来て頂いた時に、庄嶋さんの方から「ちょっとダサいですよね...。」という指摘があって驚きました。お客さんから言われたことをその通りにするパッケージ会社が多いのかなと思う中、庄嶋さん自身の意見が現場に飛び交う。自画自賛ではありますが、だからいいものができるんだなと思います。
庄嶋:たしかに言われたことをするだけの方が楽ですもんね。でも、その商品が世に出るとなれば、売れてもらわないと僕らも困ってしまいます。今回も本当はもっとこだわりたかった。だからこそ、今後のアップデートをユーザーの皆さんには楽しみにしていて欲しいです!例えば、他ブランドとのコラボや季節によって配送箱の仕様を変更したいという話もしておりました。なので、箱の印刷方法の仕様が変更できるような印刷会社や印刷方法を選んでいます。発売直後もそうですが、プロダクト自体のこれからも楽しみですね。
──箱の中で一番こだわったことはありますか?
庄嶋:挙げればキリがないのですが、他社の事例を参考に、印刷内容はこだわりました。例えば高級感を出すために、一般的な段ボールに採用される印刷手法「フレキソ印刷」ではなく、より細かい印刷が可能な「オフセット印刷」を提案しています。
──印刷現場を知っている庄嶋さんだからこそできる、現場の知見を生かした提案はありがたいです。今後とも引き続きよろしくお願いします。ちなみに多くのパッケージ会社がある中、どうして『canal』への転職を決めたのか教えて欲しいです。
庄嶋:こだわりの強いブランドと一緒に仕事ができるからです。前職の印刷会社が大手だったこともあり、取引先も大手が多かった。なのでこだわりよりは、いかにしてコストを削減するかの提案が比較的多かったです。そこで身につけた印刷技法や設計の知識などは今とても役になっていますが、ワクワクするようなことが少なく、やりがいを見出せなかった。だから今回の「シェイクパック」のように、デザインで夢みたことを、想いを持ったこだわりで現実に落とし込んでいく仕事はとても楽しいです。
──引き続きよろしくお願いします!
庄嶋:もちろんです!実は「シェイクパック」の話を頂いた時期がちょうど、日本全体でパッケージのフィルム製造に必要な「酢酸エチル」という原料が不足していました。そうした課題もありながら、生産可能な工場を選んで販売まで結びつけられるのか。当初は不安でしたが、無事にここまで辿りつけて本当によかったです。ぜひユーザーのみなさんにも、中身もそうですが外側のパッケージにも注目して欲しいと思います。
──庄嶋さん自身は『KOREDAKE』というプロダクトやブランドについて、どう思いますか?
庄嶋:もちろん圧倒的な美味しさや飲みやすさ、豊富な栄養素、安心安全の品質など、中身のこだわりも大事だと思います。でもやっぱり、外側のパッケージがダサかったら、人ってそもそも手に取ってくれない。だからこそ『KOREDAKE』が内側だけではなく外側の細部までこだわる姿勢は、プロダクトとしても、ブランドとしても魅力的ですね。
──そう言ってもらえて嬉しいです。本日は貴重なお話、ありがとうございました。ウェルネスブランド『KOREDAKE』が提供する「シェイクパック」は2月中旬から販売がスタート。味や美味しさはもちろんですが、ぜひパッケージにも注目してみてください。
『KOREDAKE』は、女性が1食に必要な31種類の栄養素をたっぷり配合した完全栄養プロテインです。
動物由来の原材料を含まない"100%プラントベース"で、大豆由来のタンパク質をはじめ、日々の食事で不足しがちな、たんぱく質・食物繊維・26種のビタミン&ミネラルなどの栄養素を配合。環境配慮のパッケージとスプーンへと改良し、サステナビリティを追求していきます。
心と身体の健康の先の自分らしさの実現をサポートする “ウェルネスプロテイン” として、安心安全な商品開発を追求し続けてまいります。
『KOREDAKE』WEBはこちら▶️ https://koredake.co.jp/