【現像 #24】 望遠レンズの「圧縮効果」を楽しもう!
はじめに
望遠レンズと言えば、「遠くの物を拡大して写すことができる」。
まず思いつくのはそんなところですよね。これを「引き寄せ効果」と言います。
その他にも望遠レンズの特徴として「圧縮効果」というものがあります。
今回はそれに関するお話です。
「圧縮効果」とは
望遠レンズの特徴である「圧縮効果」とは、奥行き方向に離れている物同士の距離が「ギュッ」と縮まったようにみえる現象です。
大体、中望遠域(85mm)あたりからその効果が出てきて、焦点距離が長くなればなるほど顕著になります。
有名な例では、コマーシャルで流れたべた踏み坂とか、岐阜城の後ろに大きな月が写ってる写真とかですね。
圧縮効果が出てくると、写真的には以下のような表現が可能になります。
遠くの物が迫り来る感じ
ベタッと平面的な絵になる感じ
いずれにしても、人間の視覚にない感覚なので、面白そうですよね。
作品紹介
それでは作例を紹介したいと思います。
いずれもフルサイズのカメラで焦点距離200mmでの撮影です。一般的な望遠ズームレンズがカバーする範囲かと思いますので、参考になるかと思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。
下記記事で、望遠レンズはボケを作る要素であることを述べていますが、今回の場合はパンフォーカスとするのが望ましく、フルサイズならF値は16~22くらいに絞ると良いと思います。APS-Cなら11~16くらい。
なので、開放F値が変化してしまうズームレンズでもそれ以上に絞るので問題ないです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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