♯9 コドモは人生の師 「居場所と逃げ場」
まずは簡単に自己紹介させて下さい。
ワタシは、いわゆる繊細な人。
妻であり、母親でもある。
娘でもあり、仕事人でもあります。
そんなワタシも40代後半に突入しました。
ここにきてようやく気付いたこと、それは、
“いつも穏やかで、機嫌良くいたい“
シンプルにそれだけです。
その為に「自分を整える」を
何よりも大切で優先しています。
色々な視点から整える事について共有できたら
嬉しいです‥
今回のテーマは、
コドモは人生の師 「居場所と逃げ場」です。
大学生の娘が、働く事の大変さ、辛さ、楽しさなどまさに全身でいま味わってます。そんな娘がバイトのはずの時間に、帰宅しました。
バイトを始めて2年、こんなことはこれまでに一度もありません。顔色を読み取るのが得意なワタシは、帰宅と同時に、体調不良ではないことはすぐに分かりました。
ただ、表情が強張っていて明らかに“何か”がある。そう少し心配になった矢先、自分から「今日バイト行くのやめた」と、話してくれました。
ワタシの気になっていた”何か“は、「行けたのに行かない選択をとってしまったこと」でした。決められたシフト、体調が悪い訳ではない。なのに行かない選択をしてしまった自分をどう受け止めていいのか分からない‥と。自分を責めてるように見えました。
ワタシの中にとっさに浮かんだのは、親としてなにを言ったら正解なのか?でした。
返す言葉がすぐには見つからず、なにも言えずにいたら、これまでのバイト中の様子を色々と話してくれた。キツく当たられていた事、理不尽な扱いをされていた事など‥。
ワタシが娘の立場ならどうしていたのかと思うと、間違いなく、とり乱していたはず。娘が置かれていたのはそういうとこでした。
初め娘は「行けたのに行かない選択をとってしまった」自分を責めているのではとワタシは思ってました。だけど、これは違ってた。行かない選択を取らざるを得なかったこと、なんです。
それに気付いたら、この状況を親のワタシがなんとかしてあげないと、頼まれてもいないのにアドバイスや親としての意見をつらつら話し勝手に先走り‥
でも、娘はそんな事全く望んでいなかった。娘は娘なりに自分の人生経験から自分に出来る事で解決しようと考えてたのです。
親が子供の為に出来ること
娘は、ワタシが思っているよりうんと大人でした。
キツく当られていても、理不尽な扱いをされていても、「そういう人」「自分とは合わない人」として自分なりにしっかりと受け止めていたのです。
ただ、その環境で働く事は嫌なので、自分はどうするのか?そこを考えていたのです。結果娘の出した結論は、「辞める」でした。それに加え、その「辞め方」自分のなっとく出来る辞め方で、辞めると。
大きくなった子供の為の親が出来る事は、
「ただ信じ、支え、そして、辛い時の逃げ場になってあげる事」これだけでいい。親がどうにかしようって思わなくていいんです。
しばらく話をしスッキリしたのか、さっきまで固かった表情がほぐれ、とっても穏やかな顔つきに、ワタシも安心できた瞬間です。
コドモから学べること
子育てをして学んだことは、至ってシンプルです。
子供は、
・自分の役割を果たすことに真面目
・自分に素直
この2つです。
だけど、大人になるにつれて、自分の問題を人のせいにしたり、やりたくないとこ、行きたくない事に表向きの理由をつけ、自分の本音に蓋をしてる。
それは、自分の居場所を守る事が一番になってるからです。自分よりも誰かの顔色ばかりを伺い、結果自分を疲弊させています。ワタシもそうでした。
40代後半のワタシは、学校、仕事など、同じ環境に長く留まることが正解であり美徳であると、教えられ育ちました。
だけど、正解なんてない。自分をおさえつけ、我慢ばかりしていると、だんだんと感情がマヒし自分が何がしたくて、何をしたくないのかがわからなくなってしまいます。
自分を隠さなくても、自分の居場所は必ず見つかる。ネガティブに捉えられがちな「逃げ場」も、居場所を見つける為のステップと前向きに捉えればいい。
大人になると、大人が子供より上であるかの錯覚に陥りがちです。だけど、その人生経験が自分をごまかし、選択を邪魔することもあります。
「居場所と逃げ場」
これは両方必要で、自分が良ければ“どこでもいい”
ここじゃないと‥ってあるから、苦しくなります。
コドモは、人生の師です。
「親」は、コドモに育ててもらい、少しずつ「親」になっていくんだなと、改めて気付きました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。