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クアクリン(คั่วกลิ้ง)☆タイカレーあれこれ(9)☆

身近なタイ料理としてタイカレーについて解説します。
「タイカレー」とは、外国人が使っている料理名で、タイ人は、スープも含め汁物全般をゲーン(แกง)と呼んでいます。では、タイカレーとは何かというと、辛くて少しとろみがあってご飯にかけて食べられるゲーンのことを外国人が称したものということになるでしょうか。ここでもあえて「タイカレー」という言葉を使いながら話を進めていきます。

Mother Brain

前回は南部の独特な料理「ゲーンタイプラ―」を紹介しました。ご旅行でプーケットやサムイを含め、南部へ行かれる方も多いのではないかなと、今回も南部料理をご紹介します。

これまで紹介したタイカレーの中では、ちょっと異色な感じでしょうか。写真ではわかりにくく、ひき肉料理のラープにも似ていますが、ラープは東北地方の料理でサラダという感じ。こちらはしっかりカレーの風味がする、ドライカレーといった感じです。

南部料理ということで想像つく方もいるでしょうが、注文するのに注意が必要、見た目以上に激辛なんです。この写真は、2年前にサムイに行った時のもので、南部料理が食べたくて私が注文したのですが、同席の誰も食べられず、私が責任とって食べる羽目になりました。美味しいのでいいのですが、ただ、よく考えたら翌日にボートクルーズでタオ島めぐりをするので、お腹がゆるくなるのはヤバイ・・・ということで、半分も食べずに残してしまいました。お店の方にごめんなさいでした。

クアクリンっていう響きはかわいいんですけどね、クアは、炒ったり煎じたりすること、クリンは、転がすという意味です。肉が乾燥するほどに転がすように炒って香りをつけた料理ということのようです。よく見るムーサップ(豚ひき肉)の他、牛や鶏、魚が使われることもあります。コブミカンの葉やレモングラス、生胡椒がたっぷりなので、ハーブに慣れない人は、ちょっと抵抗があるかもしれません。いや、それより何よりやっぱりとにかく辛いので、まずはそこのハードルが問題ですね。でも代表的南部料理ですから、一度は、トライして欲しいものです。この料理、昔は知る人が少なかったのですが、今ではインスタント調味料まで売られています。ひき肉と一緒に炒めるだけで食べられますので、いかがですか?

クアクリンの素いろいろ

また、バンコクには南部料理の店がいくつかあるので、そこで食すことができます。この料理を店名にしている店がスクムビットにありますので、紹介しておきます。クアクリン以外の料理も辛くて美味しいです。

クア・クリン・パック・ソッド คั่วกลิ้งผักสด  Khua Kling Pak Sod
住所: 98/1 Soi Thonglor 5,Sukhumvit 55  電話: (+66)2 185 3977 http://khuaklingpaksod.com/


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