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10年近く務めた投資銀行を退職する話

つい先日上司に退職したい旨を申し出た。
同業他社への転職であれば荷物を纏めて入館カードを返却して即日退社という形だが、僕は異業種への転職なので暫くは引継ぎもあるので会社に在籍する形にはなる。

「ご相談があるので本日1時間ほどお時間頂戴できますか?」と言って時間を取ってもらったが、退職面談は非常にあっさり。
「最初にお時間を頂いたのは退職のご相談をしたく」と言った時は驚いた顔をしていたが、「途上国に実際に行ってソーシャルビジネスをしたい」「現地で貧困削減や命の救済をすることに僕は人生をかけられる、これは僕の生き様なのでこの想いは一生変わらないと思う」という2点だけを伝えた。

あまりにも前例がない退職理由だからか、「俺は本来お前を慰留しないといけない立場だが、お前の志は一人の人間として尊重せざるを得ない」とだけ言われて退職面談は終わり。本当に5分くらいだったんじゃないかな。

その後、新興国の社会起業家を支援しているファンドも紹介してくれることになった。快く送り出してくれるのは非常にありがたいなぁ。

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