友クス#5 放尿効率について〜おしっこの仕組みを学ぶ〜
※友クス……友達をクスッとさせたいエッセイの略
~登場人物~
・ワシ……書いている人。社会不適合者。人の顔色を気にして下手に出るも心のなかでは「バカタレが」とキレている。
・大黒柱……彼女。偉い人。
・その他
放尿効率への疑問
放尿効率という言葉をご存知?
ワシがオフィスで用を足しているときに思いついた言葉なのだが、ざっくりと説明してみると膀胱に溜まった尿を一回のトイレでどれくらいキレイに出せるかということだ。
膀胱というのは人が尿を貯めている臓器、おしっこタンクである。その前に腎盂(じんう)という臓器に尿が集まる、おしっこダムだね。そこから尿管を通り膀胱へ、尿道へ渡り体外へ排出される。システムは人類共通だが、男性は女性に比べて尿道が長くなっている。
膀胱はだいたい400mlがMAXであり、半分程度溜まると尿意が脳から発せられる。MAXになってから尿意が来ると間に合わずにタレ流してしまう可能性があるため、そのようなシステムになっている。
膀胱から外界へ放出されるシステムは、「あれでしょ、圧力的な?」「ストローを使ってコップからコップへ水を移動させる動画的な?」というイメージかもしれないが、自律神経と膀胱、膀胱口にある筋肉によって成り立っている。
交感神経優位時には、タンクが広がり入り口が狭まる筋肉の動き。副交感神経優位時にはその逆で、タンクが収縮し入り口が開くことによって放尿ができる。たぶんうんちも一緒。
売れっ子のお笑い芸人などが、何ヶ月もの睡眠不足によって勝手におもらししてしまうというエピソードを話すが、それは自律神経の乱れによるものだ。
素晴らしいおしっこのことを「快尿」と呼ぶらしいが、その際にはタンク以外のすべての筋肉が弛緩しており、快楽物質セロトニンまで出ているらしい。あの気持ちよさはそれに起因する。まさに緊張と緩和である。
逆に緊張すると尿が出ないというのは、文字通り筋肉が緊張しておりタンクの収縮が上手くいってないということだ。
タラタラ(快尿じゃなさそうな擬音)と講釈をたれて申し訳ないが、放尿効率が悪い一例として、「残尿」が挙げられる。ワシはかなり残尿マンで、調子悪い時は普通にズボン濡れてキモい。
皆さんは残尿の原因ご存知?
男性のみ尿道を取り囲むようについている「前立腺」という臓器がある。これはただ「前立腺攻め」されるための性感帯ではなく、精子を作ったりする大事なメンバーだ。
彼が肥大化して尿道を狭くする事によって残尿が起こっているそうだ。これを書きながらテキトーに調べてわかった真実だが、ちょっと恥ずかしくなった。
今までは「俺座尿なんだよね〜」は「胃もたれしちゃってさ〜」の類だと思っていたのだが、「前立腺肥大化しちゃってさ〜」だったのである。しかも前立腺は開発されるかガンになるかのどちらかというイメージのため、顔から火が出そうだ。
そして今から本題に入るのだが、ワシはトイレをする時に自分の尿道(ちんちんだがこの場合尿道と呼ぶ)を左手で支えながら(+剥きながら)する。その場合ほぼ地面と平行の位置まで尿道を上げるのだが、何となく今日は45度ほど下方修正してみた。
そしたらなんだか出が良かった気がしたのだ。「重力とかの関係で出やすくて残尿もしにくくなるんかな?、効率いいな。」と思ってここに書きたくなったのである。タイトルに良さげなフレーズを探して、「放尿効率」を作ったわけだ。
でも多分ちんちんの角度まじで関係ないわ。ただ俺前立腺が大きいだけだった\(^o^)/
しかも前立腺肥大の原因は未だ不明で、加齢による男性ホルモンの変化によって起ることらしい。男性ホルモンの量や分泌の仕方などによって変わるのだろうね。勉強になったね。
そして書いていてまた納得したことが1つ。ライターや物書きは調査が仕事の9割を占めるそうだ。まさにそのとおり。おしっこについて書きたいな〜と思って生まれた疑問をまず調べる。
そうするとわかるだけでなく、書ける世界が広がる。単純な知識の羅列にならないように、自分の実体験や知識を総動員し、時にはギャグも散りばめながら文章を紡いでいく。
そうすることによって新しい価値が生まれていくのだなと体感することができた。調べるとはなんと尊いことなのだろうか。