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お願いの仕方について考えてみる(前編)

はじめに

50過ぎくらいの契約社員との仕事のやり取りでモヤモヤしたので、その時の状況を振り返り、今後どのように振る舞うのが良いか考えてみました。

先に結論を言うと正解はないと思っています。
こうしたら良いという意見があると、教えていただけると助かります。

また、相手がどんな人間か分析していますが、自分の分析が正しくない可能性はありますので、参考までに捉えていただけたらと思います。
あくまで、自分の今後の行動を変えるために分析しているもので、人の行動を非難したり、中傷するものではないことを断っておきます。

全文公開にしていますが、気に入ったらカンパしていただけると嬉しいです。

背景

契約社員がだいぶ前に行ったソフトウェアの改良の話です。
その業務自体は問題なく終わり数ヶ月後、つい最近そのプログラムを触る機会があったのですが、2つほど気になっていることがありました。

  1. 私が考えていた通りの仕事を終わらせていなかった
    改良に作成したブランチをメインにマージしていなかったり、タグを切ってリリースするまでやっていない。私の考えでは、そこまで終わらせてほしいと思っていた。

  2. 不適切な実装をしていたことが判明した
    GitHubからクローンして開発環境で起動したところ、改良前は出ていなかったソフトウェア例外が発生することが分かりました。調査をしてみたところ、どうやら正常系パスで発生するソフトウェア例外をわざと無視するようにしていました。つまり、コードレビューで防がないといけないような修正内容が、今更見つかったということです。

これを受けて、私がやろうとしたことは以下の2つ。

  • 本人に対して問題があることを教える
    もう終わったことなのでどうしようもないですが、すでに別の開発をやっているのでそちらではやらないでほしい、と伝えたいと思っていました。

  • 今後の業務では再発を防止したい
    仕事を完遂していないこと、コードレビューの漏れについては、今後ないようにしたい、と思っていました。

チャットで伝えた内容

2つの問題をチャットで気軽に伝えることにしました。

ぼく「〜の業務ですが、あなたの修正した内容でバージョンを切って終わって欲しいんですが、そこまでやってくれませんか?」
契約社員さん「すみません、忘れてました。(もう別の業務をしてるので)やってくれませんか?」
ぼく「すべての修正が含まれているか私には判断できませんので、本当は最後まで自分でやってほしいのですが・・・、承知しました。」

ぼく「あと、プログラム起動時に例外が出ていました。調査しましたが、例外を握りつぶしていたんですね。気づくのに時間がかかりました。ちゃんとコードレビューしておけばよかったと反省しています。正常系の動作で例外を握りつぶすのはありえない実装ですので、今後は注意してください。」
契約社員さん「★今後は★気をつけます。」(★も含めて、原文ママ)
契約社員さん「ストレス抱えてますか?」

ぼく「『今後』は、このプログラムの開発のことではなく、あなたが今やってる開発のことを言ってますから。」
契約社員さん「分かりました。どうか冷静になってください。」

ぼく「私はストレスは抱えていませんし、冷静ですから。」
契約社員さん「それなら良かったです。」

正直な感想としてカチンときましたよ。「注意してんのに、なんでお前に俺の事を言われないかんの?」みたいなね。

ただ、これ以上追求しても「やっぱり怒ってるんですね」って思われるだけで話が平行線になると思ったため、これ以上追及するのはやめました。
完全に論点をすり替えられた感じでした。

本当はどんな対応をすれば良かったんでしょうかね?

なぜ相手はこんな返し方をしたのか?

相手を理解するために、本人のいくつかの行動から動機を推測しました。

  1. 注意の内容を理解していない
    数ヶ月前のことを今更言われているので、当時どのような実装をしたのか覚えていないかもしれません。怒っているように感じた彼は、穏便に済ませようとしているのでは、と推測しました。

  2. すでに終わったことを蒸し返されて困っている
    「いやいや、当時あなたがレビューしたコードレビューに合格して、最終テストもパスして、ちゃんと業務終了したじゃないですか?なんで今更蒸し返すんですか?」と思っているのではないでしょうか?
    今更言われてもやりたくないので、どうにか穏便に済ませようとしているのではないか?と推測しました。

  3. 突然のことに、自身の業務が脅かされる危険を感じた
    彼は、業務で分からないことがあれば、よく質問をしてきて、私もそれに応えていたので仕事の関係性は良かったと思っています。
    ですが、今回注意しているにも関わらず「ストレス溜まってるんですか?」「冷静になってください」なんて、普通の仕事の関係性では言わないと思います。
    私が年下ということもあり舐めていたのかもしれませんが、突然注意されたことで彼自身がストレスを溜めて思わず発したのではないか?と考えました。

推測の域を超えないのですが、『私の注意は彼の安心安全を脅かした』のではないか?という考えに至りました。

彼は、職務上の立場もあると思いますが『安心安全に仕事をするため、忠実な人間でありたい』ような印象があります。
安心安全に仕事ができないとストレスを感じたことで『一見合理的ではあるけど不誠実な問題解決をすることで、自身の身の安全を確保』しようとしているのではないか、と分析しました。

次回予告

相手がどのような気質を持っていたのか、自分なりに考察することができましたので、どうすれば良かったのか?を次回考えてみたいと思います。

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