2020年1月の記事一覧
プリンセス・クルセイド 第3部「ロイヤル・プリンセス」#2 【叡智の姫君】 3
「なるほど」
チャーミング・フィールドに降り立ったタンザナは、周囲を確認すると静かに独りごちた。彼女の周りには、本棚の列が放射状に広がっていた。すべてを見渡せるわけではないが、おそらく相当な冊数の本が納められていることだろう。察するに、ここは図書館に違いない。
「しかし……先程までも図書館にいたはずでは? もしや……うっかりフィールドに入り損ねたとか?」
「そんなわけないでしょう?」
「なるほど」
チャーミング・フィールドに降り立ったタンザナは、周囲を確認すると静かに独りごちた。彼女の周りには、本棚の列が放射状に広がっていた。すべてを見渡せるわけではないが、おそらく相当な冊数の本が納められていることだろう。察するに、ここは図書館に違いない。
「しかし……先程までも図書館にいたはずでは? もしや……うっかりフィールドに入り損ねたとか?」
「そんなわけないでしょう?」