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普段着の人生論(もしくは、普段着の愛)
【過去の投稿です】
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「若者に向けて人生を語る」書。ざっくばらんな喋り口調だが、説得力は抜群。経験の重みから出てくる言葉や考えだからだろう。
子供時代から、異性だろうが同性だろうが、人を愛する気持ちが強い人だった。結局、人間が社会の中で生きる基本は、人間の営みを愛おしく想うかどうかだ。ハリウッド映画じゃないけれど、やっぱり愛は強いのだ。「愛」という言葉が大きいなら、「公平さを保つ」と言い換えても良いだろう。
普遍的愛を背景として、重要なポイントを色川さんは上げていく。●世の中「全勝」は有り得ない。九勝六敗なら御の字。大抵は五分五分で推移している。●自分の好きな事が見つからなければ、出来ない事から削除していく。出来る事なら、好き嫌いは別として一生懸命やる。●周囲をよく観察する。●致命的なものはダメだが、短所は無理して直そうとせず持ち続ける。等々。
若者だけでなく、私のような中高年にも深く響く言葉だ。しかも、額に飾るような言葉ではなく、普段着で発せられたもの。それだけに、とても気持ちが温かくなる。