おっさんミニ情報2 ろうあ者スポーツの祭典 デフリンピック
初回投稿以来になってしまったおっさんミニ情報。今回はデフリンピックについて紹介する。
デフリンピックはろうあ者(音が聞こえない人、聞こえにくい人など聴力損失が大きい人)のためのオリンピックである。障碍者のためのオリンピックならばパラリンピックではないのかと思われがちだが、実は世の中には色々と区分けがある。
パラリンピック:肢体不自由、脳性まひ、視覚障害、知的障害
デフリンピック:聴覚障害
スペシャルオリンピックス:知的障害
理由を考えればなる程、分ける意味はあるように思う。
オリンピックなどの競技は、好成績あるいは出場が決まっただけでも、奨学金や栄誉を得ることができる。ろうあ者にもそのチャンスがあって当然と思う。一方でパラリンピックでは少し有利になってしまう様、または補助部分で一部噛み合わないようにも思う。レギュレーションの問題、あるいは認識の問題で分けて扱わなければならないと思われる。
やや踏み込んで発言すると、選手は聴覚を除けば、フィジカルは優れており、恐らくメンタルも期待できる。健常者同様(あるいはそれ以上に)、大いに社会貢献が可能な人たちなのではないだろうか。大会の意義は大いにあると思う。
健常者のためのオリンピックは、ピストルやホイッスルなどの音で、スタートやファール、得点が入ったことなどを知らせるが、デフリンピックにおいては「視認性の良い旗」「フラッシュランプ」「資機材による物理的接触」などでそれらを知らせるようだ。そうした工夫もまた興味深い。
目が見えない人が音に敏感なことは知られている。音が聞こえない人はどうやら目が良くなるようである。動体視力や深視力(平たく言うと遠近感など)が、健常者に比べて非常に優れているらしい。
少し話が逸れるが、大型車は免許更新の度に「深視力」の検査が義務付けられているが、ろうあ者は深視力の発揮を得意としていて、実際に大型車の運転手が適任だという声もある。
ならば、そうした視力を活かした球技や射撃、スピード感のある競技全般は、一段上の見ごたえがあるかもしれない。
直近では冬季オリンピックが、2025年11月に、日本の東京、福島、静岡の各会場で開催が決定している。オリンピックも良いが、昨今は広告業界による愚者の祭典になっている側面もある。
現状はやや知名度が低いのが難点ではあるものの、デフリンピックに注目してみたら、案外世界が広がるかもしれない。
参考
デフリンピック2025公式サイト
サポーター募集の記事(全日本ろうあ連盟スポーツ委員会)
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