アストロノーツ

惑星は宇宙空間を彷徨い、惑星同士で衝突しあってひとつになっていったのだという。
僕らが息をしている地球も、君が憧れる月も元々ひとつではなく、
何かを飲み込んで、何かに飲み込まれて今まで生きているということであった。

あのさ、僕らぶつかって、ひとつになってしまおうか。

僕が君を飲み込んで、君も僕を自分の一部としてそれでいて、当然ひとつだったような素振りで生き続けようか。君が僕で息をして、僕が君の言葉を使って生きて、僕が君に、君が僕になった事によって僕が僕でいられるようにしてしまえば、

そうしたら僕たちはきっと、何十億年も生き続けられるよ、この地球のように。

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