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北欧教育「森のようちえん」は最先端?多分、愛の表現が違うだけ。
デンマークの「森のようちえん」に行ってきたレポート。
「森のようちえん」とは名の通り、
森の中にある(基本校舎を持たない)幼稚園。
私立なのである程度お金を払える家庭でないといけないし、
特殊なスタンスからデンマーク国内でも、
マジョリティが受ける教育ではない。
デンマーク人はみんな知ってるけど、
全員が行くわけではない特殊な教育スタイルを持つ幼稚園。
シュタイナー教育の学校みたいな(でも系列とかでもない)
イメージかなと思っている。
かれらは年中、一日中どんな天気でも外で活動する。
カリキュラムなどはなく、その日に子どもがそれぞれ決める。
日本の先生だったら、
白目を剥いて気絶するレベルで自由だ。
「今日は木に登りたい、虫を捕まえたい。」
みんなと同じことをする必要もないし、
もちろん何かをするために先生の許可もいらない。
概要をわかりやすく伝えているビデオがこちら↓
![](https://assets.st-note.com/img/1721122322597-ARh8DNe7WX.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721122337456-tMtfWiWRNp.png?width=1200)
大人でも足がすくみそうな高さの木登り、
鉛筆をナイフで削るよりも高度なナイフ捌き。
ヒヤヒヤするとかのレベルを超えて
「日本じゃありえないな〜あはは」と笑ってしまう。
でもこれは、デンマークが多分「普通」ではないようで、
イギリス人とかから見ても「すごい」となるみたい。
(他動画でデンマーク人と結婚したイギリス人が
イギリスじゃありえない、ビビった、って言ってた)
動画にてインタビュアーが
「あんなに高く登って大丈夫なの?」先生に尋ねる。
「毎日のことだからね。(中略)
それに、もしわたしたちが子供たちを信頼していたら、
かれらは自分たちで面倒を見ることができるんです。
日々の経験から、学ぶんです。」(意訳)
日本で「北欧」というと、イメージが先行して、
教育や福祉、デザイン、幸福度などにおいて
すごいすごいと褒めちぎる"北欧神話”が
広がっているように思う。
でも、幼児教育においていえば、
日本が別に劣っているわけじゃない気がした。
どちらも教育現場に愛があって、
「愛」の表し方がちょっと違うだけなんだと。
たぶんだけど、日本は
・事故が起きないように
・ケガしないように
ってすごく予防線を張る。
「あなたを気にかけていますよ」と伝えることで
愛を表現してきた民族なのかもなと。
保護・配慮・温情がキーワード。
一方で、デンマークは
・子どもを「一人のひと」として扱う
・当然困ったら助けるけれど、失敗から学ぶ
だから信頼して任せましょう。
「あなたは大丈夫ですよ」と信頼を伝えることで
愛を表現している民族なのかなと感じる。
対等・平等・信頼がキーワード。
上司とかも「これしないで。あれして。」って人と
「任せるわ〜」って人っているじゃない。
同じ「成果を出す」が目的でも
最低限は守ってあげたい責任感があるタイプか、
信頼した上で失敗から学びなさいってガハハタイプか
みたいな違いで幼稚園が運営されてるのかなと。
違うかも知れないけれど、
日々の「気遣い」でもそんなことを感じている。
日本では、相手がイヤな思いをしないように、
相手が悲しい思いをしないように、
マイナスを起こさない(なくす)ために気を配る印象で、
デンマークは、相手の存在を肯定するように、
よかったよ!って賞賛するように、
プラスを起こす心遣いを寄せてくれる印象。
どっちも間違っていないし、
わたしは両方できる人間でありたい。
それにこの森のようちえんは、
デンマークでもメインストリームではない。
親は子どものことはもちろん信頼しているし、
それと同じくらい先生のことも信頼しているからこそ
こうした仕組みが成り立つのだと思う。
そして皮肉ジョークで動画は終わる。
「17年働いていて、子どもを病院に連れて行ったのは
1度しかありません。その1回というのは、
保護者が車で子どもの足を轢いちゃったときです。」
森の中の方が安全だよ!ってね(特大ウインク)
以下は、見学させてもらった実際のようちえんの写真!
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全く気にしない子どもたちの横で、
こっち来ないで!と非常に動じたわたし。
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わたしが見学させてもらった幼稚園では、
親が毎日、3セットの着替えを預けるらしい。
「親にとっては大変。でも子どもにとっては楽園(paradise)なのよ」
と先生が教えてくれたのが印象に残っている。
ここで育った子供はどんな大人になるのだろう。
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