デンマークの暮らしよくある質問
わたしが心配していたことは、ひとにとっては些細なことで、わたしにとって些細なことでも、ひとにとっては大ごと。
人によって、気になる点は違うからおもしろい。最近相談された。ネットに落ちていそうで落ちていない、わたしの感想で、質問に答えてみる。
デンマークの気候
わたしは8月でも雨の日にはウルトラライトダウンを着るくらい寒かったです。10月にはウルトラライトダウン様。10月20日の時点で、わたしは「トレーナー、ライトダウンのベスト、ライトダウン、コート、レインコート、ズボンの下にヒートテックのレギンスを着ても寒かった」と日記で言っています。これは、1日外に出ていた日で、雨、かつ海沿いを歩いた日だったので特殊さはあるものの、寒いことを言いたいです。
かと言って、ずっと雪が降っているわけではないので、「北海道のような雪景色、積雪すごい」ではなく、11月〜12月も0度〜10度を行き来していて耐えられないほどではありません。だから最低気温は東京よりちょい寒い(多分仙台くらい)くらいだけれど、寒い期間が長い!!!ってかんじ。室内は半袖で過ごす日だってある。
そして天気より懸念したいのが、日照時間の短さ。冬至の日(12月21日前後)には、8時40分に日が登り、15時40分に日が沈むような短さ。代わりに夏至の日は22時でも明るい、ってくらい日が長いのですが。だから9月くらいからデンマークの人はビタミンDの錠剤を飲み始め、太陽を浴びないことによるうつ病を防ぐと。
物価について
消費税が25パーセントなので、2倍は行かないくらいです。だけどものによる。円高具合にもよる。卵は500円くらい、ビールは140円でも買える。病院はめちゃくちゃ時間がかかるけれど無料。コーヒーは1杯800〜1000円くらい。洋服は普通に買えば高いし、セカンドハンドストアで買えば1000円せずに買える。きゅうりは200円くらい。鶏肉と豚肉は安いけど、牛肉と魚は高い。安い野菜は、ニンジン・じゃがいも・玉ねぎ。外食は基本バカ高い。でも高級レストランは日本と変わらない。でも住んでいる場所にもよると思いますし、どの程度使うかにもよる。
スキンケア・日用品どれくらい持っていくべき?
たしかに、ものすごく乾燥していて数時間でバスタオルが乾いていた時は「肌もそりゃ乾燥するわけだ」とゾッとした記憶があります。わたしは、こだわりが強いタイプではないので、1週間分くらいは持ってきて現地調達をしました。
でも、「敏感肌だから」といって1年分持ってきている友達もいたし、こればかりはひとによって、としか言いようがありません。品質を選ばずに安いものを買うのだとしたら、日本のドラコスより1.5倍高いくらいの金額で買えます。でも、オーガニックとかブランドものだと日本のそれと同じくらいで、しっかり値段はします。
でも、オーガニックコスメはデンマークやお隣のドイツでは最強らしいです。特にドイツコスメは、美容系インフルエンサーっぽい人たちも好きと聞いたことがあるので、こちらで色々試すのも楽しいと思います。
また、デンマーク(に限らずヨーロッパは大体)は硬水です。そのため、硬水に合わせて作られたシャンプーや洗顔、化粧水なんです。だから、こっちで買う方がいいかも?とも思いつつ、シャンプーだけは譲れないというこだわりもわかるので、慎重なタイプか、適応が苦でないタイプかにもよると思うので、バランスをそれぞれが見つけられると良いですね。
お金はどれくらい必要?
学生ビザで来るにしても、ワーホリビザで来るにしても15,000DKK(1円が約20円の今のレートで30万円ほど)の貯金証明が必要です。もし学生として過ごすのであれば、わたしは月に5万円も使っていません。と言うのも、フォルケホイスコーレは田舎にあることが多く、ほとんどお金を使わないからです。
ただ、ワーホリとなると話は変わってきます。コペンハーゲンでお家を探すのであれば、4,000DKKのお部屋があったら超ラッキー、大体5,000DKK以上はかかります。なので、若者はデンマーク人であってもルームシェアをすることが多いようです。わたしは8,500DKKの部屋をシェアしていました。それでも一人、8万5,000円です。
コペンハーゲンの物価は、全てが東京より1.5倍ほど高い印象です。食費と交際費をかなり削って暮らし、日用品やボランティア場所への交通費(毎回1,000円ほど×週3日)を合わせて生活費は6〜7万円でした。
どれくらい削っていたかと言うと、野菜は安いもの(芋とにんじんと玉ねぎ)をヘビロテ、お肉はたまに、食べるなら基本鶏のみ、人と外食したのは1-2回、シャンプーなども一番安いのをなりふり構わず買う!という程度。「何が入ってるのかわからないような激安パンだけで過ごす」と言うレベルの節約ではありません。
じゃあかと言って、田舎に住めばいいじゃないか!と言っても、田舎はデンマーク語が必須です。デンマーク第3の都市オーデンセでも、デンマーク語が相当話せないと仕事を探すのは難しく、多くの日本人が諦めてコペンハーゲンに戻ったと友達が言っていました。英語での仕事を探すには、やっぱりコペンハーゲンかオーフスなんですよね。
家賃を抑える奥の手としては、ボランティアが良いと思います。Workawayというボランティア募集サイトでは、住み込みでのボランティアが多く掲載され、中にはお金を払ってくれるものもあります。サイトの閲覧は無料ですが、応募するためには49 €(約7,700円、、高、、)かかるので注意。その分マッチングの精度は高いのかと思い(願い)ます。ボランティアだと、英語で行けるところがほとんどなのも良いところ。
デンマークのマイナンバー・CPRナンバーについて
たしかに、そうでした。でも、もしフォルケホイスコーレに行き、学校が始まる前にどうしても申請が難しいなら、事前に「この日にCPRの申請に行きたいよ!」とメールをしておくのが良いかと思います。
学校によっては日本人の対応に慣れていて、みんなで一緒に申請しに行く時間を設けてくれるところもあります。期限を過ぎたからと言って、罰せられることはないものの、早いに越したことはないと思います。
友達や家探しについて
どちらも、Facebookグループが盛んだと思います。
たとえば、Copenhagen の言語交換イベントグループ、家探しのグループ。英語話者向けお仕事を紹介するページ。たくさんあります。自分の好きなイベントの種類のグループを探せると思います。International のページも盛んな印象です。日本食レストランで日本人の友達を見つけていた人もいたし、意外と出会いはあると思います!
フェイスブックページ以外だとこんなのもあります。
そもそも、わたしはワーホリに行っていいのだろうか
わたしもずっと思っていた、世間のワーホリに対するイメージが悪すぎるし、行って何になるの?と不安になる要素が多すぎる。昔の上司にも、いつかワーホリしたいんですよね〜と軽く言っただけで「ワーホリ行ったって、何も伸びない。帰ってきて英語を生かしたいから外資だ!って短絡的な考えで、大手外食チェーンで働くことになるよ」って面談で真顔で言われた。
わたしが行くのはデンマークなのに、何を言っているんだと相手にもしなかった。でも、まるでワーホリに行ったら人生が終わるかのような言い方をする大人が周りにいたのも事実。大手外食チェーンで働くことの何が悪いの?英語目的で行ったとしたら、何がいけないの?ちょっとくらい会社員を休んだからってダメなの?と心底腹が立った。
しかし勢いで日本を飛び出しても、目的を持たなければ、人生が劇的に変わるわけではないというのも、ある視点から見たら事実なのだろう。
でも、ワーホリ行くのと行かないの、どっちが後悔しないの?1年後どうなっていたいの?何を得ていたら、ワーホリが成功だったと言えるの?それさえあれば大丈夫なのではないか。
いまの仕事が楽しいから。英語が不安だから。お金が溜まっていないから。行かない理由だってたくさんある。それによって「行かない」という選択をするのもアリ。「興味がある」「いつかは行ってみたい」のと「日本にいる」の、どちらにも優劣はない。ただただシンプルに、どっちが自分のなかで大事なのか?後悔しない選択をできますように。
参考記事
わたしがデンマークにいる理由