初めて一人称で書いてみた
小説を書くようになってから12年くらい経つでしょうか。
初めて「私は」という一人称で書いてみて、公募に出したところ、
「佳作」を頂戴することができました。
TOPの画像は佳作に選ばれた時の
記念品の付箋セットです。
原稿用紙5枚という超短編ですが。
短編こそ書くのが難しいです。
すべての要素を5枚につぎ込まなくてはなりません。
敬愛する松本清張先生が短編にこだわっていたのも頷けます。
私が今回、一人称で書いたことには理由がありまして。
自分をさらけ出したい
という事でした。
技術とか、文体とか、めんどくさくなって好きなようにやらせてよ、
表現って自由なはずでしょ、と思ったことがきっかけでした。
家内にもいつも言われていました。
「自分の悪の部分を出したらもっと良い小説になると思うよ」と。
わかっています。
表現の世界で素直になることは難しいよ、と20代の頃は思っていましたが、加齢と共に吹っ切れたような気持ちになることが多くなりまして、面倒くせえから言いたいこと言わせてもらうわ、てな感じでした。
良い意味で腹が括れたのでしょうか?
原稿用紙5枚。
短い枚数に世界を閉じ込めるのは至難の業ですが、本当に鍛錬になります。
必要なこと。
不必要なこと。
削除と加筆。
なおしてなおしてさらになおしてなおして。
恥も外聞も捨てて、裸になった時が「小説」になるのでしょうか?
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