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【米栗カレンダ 20200824】共感されない

なに、とってるの?

(シャベルですくい上げた砂を、ワゴンにザザっと入れる。

砂場で、彼はそれを何度も繰り返した。

他に誰もいないからいいものの、かなりの砂埃がたちこめる。

汗をかいているから肌に砂が張りつくし、

ゴホゴホと咳き込むことにもなる。

が、いいこともあった。

微細な砂ホコリのおかげで、虹がたったのだ。

急いで写真に撮っていたら、彼が「何、撮ってるの?」とお尋ねになる。

「虹だよ。」と写真を見せたら、

「ふうん。」と興味なさげに、また土木作業に戻っていった。

幼児と暮らしていると、幼児との会話が生活の半分を占めるようになると、共感されないことにすっかり慣れてくる。おまけに、共感することにも慣れてくる。これが……究極の愛のカタチってことかしら…。)


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