【股関節のメカニクス】関節が動ける空間を作り出して衝突を回避する!
今回は前・後編に分けて
股関節のメカニクスを説明しました。
こっちでは前後編まとめて補足を
していこうと思います
✅各々の特徴を知っておこう!
関節の中で骨同士が衝突しないように
・股関節を動かして回避する(前編)
・骨盤を動かして回避する(後編)
の2つ方法があります
※両方を動かすこともできるので
本当に正確にいうなら3つあるとも言えます
2つのどちらで衝突を回避するのか?
っていうのはケースバイケースに
なってきますが
各々には特徴やポイントのようなものが
あるのでそれを補足していこうと思います
✅股関節は可動と力
まずは股関節
大腿骨を動かして衝突を回避
していく方の特徴ですね
動画では前編になります
股関節はヒトのカラダの中でも
とても自由によく動く関節
に分類されます
また
股関節に関わる筋肉は
インナーマッスルと呼ばれるような
深層にあるこまごました筋肉から
大腿四頭筋やハムストリングスなどの
大きな筋肉も股関節の動きに関与しています
なので
・自由にたくさん動くこと(可動性・柔軟性)
・しっかり力を生み出せること(力)
股関節はこの2つを持ち合わせていることが
とても大切になってきます
トレーニングやアプローチをしていく時には
この2つを満たせていると動作には
役立ちやすくなるってことですね
ただ、結構トレーニングやアプローチが
偏ったりもしやすいです
『可動⭕️・力❌パターン』
ストレッチはたくさんするけど
負荷をかけるようなことはあまりしない
『力⭕️・可動❌パターン』
高重力を扱ってスクワットはするけど
深さはいつもクォーターぐらい
こんな感じですね
しっかりと可動域を出しながら
その中で扱える負荷もそこそこかけていく
っていう2つを同時に満たした
トレーニングって意外としてないことが
多かったりもするものです
そんな都合の良いトレーニングあるの?
となるかもしれませんが
一番わかりやすいのが
・ダイナミックストレッチ
あるいは
・ムーブメントプレパレーション
って呼ばれるものたちですね
『ストレッチ』って名前がついている
ことからもわかるように
可動域は大きめでしっかりと筋肉は
伸ばされることになります
また、その時には自分の体重が
負荷になっているものがすごく多いので
筋肉を大きく伸ばしながら
負荷を与えている運動
ってことになります
動作の時に股関節に求められることって
ただ柔らかいだけでもダメで
力はあるけど限られた局面だけってのもダメ
っていう可動と力の2つを同時に
求められることって珍しいことではないです
なので股関節のトレーニングの時には
可動と力、この2つを同時に求められるような
エクササイズを取り入れてあげる
っていうのはとても有効です
✅骨盤は動作感覚
では次に骨盤を動かして衝突を回避する
っていう方の特徴です
これは動画内でも言いましたが
そもそも『骨盤を動かす』
ということ自体がまず難しいです
動かせと言われても
動かし方もよくわからないし
ちゃんと動かせているのかもわからない
こうなりやすいです
もちろん
柔軟性がないから動かせない
筋力がないから動かせない
こういう要因がゼロとは言いませんが
どちらかといえば
脳・神経・筋肉の機能的なことが原因で
動かせないってことの方が多いかなと思います
動かし方がわからないから動かせない
こういうことですね
なので骨盤を動かすっていうことを
目標にエクササイズをしていくなら
極端に言うなら
まずは可動や力は無視していいです
運動をする時はどうしても
筋肉が伸ばされたストレッチ感
あるいはグッと力を入れた筋肉の収縮感
こういったものが『手応え』として
欲しくなります
でもひとまずはそれらは
置いといていいですってことですね
なのでエクササイズとしては
とても地味ですし、特に疲労感を感じる
こともないようなものになることが多いです
そのかわりエクササイズ中は
骨盤やその周辺にはしっかりと
意を注ぐ、『注意・集中』することが
大切になってきます
僕の動画ならこんな感じのエクササイズ
まぁ、地味ですね
だからこういったことをすることで
柔軟性や筋力が大きく高まることは
望めませんが
骨盤を動かすっていう動作感覚を
獲得していくことはできて
まずはそれが何より大切!ってことですね
✅目的と手段を明確にしておく
股関節内での骨の衝突を回避するために
股関節を動かしたり骨盤を動かして
回避させていく
じゃあ自分はどちらの方が
得意かな、苦手かなっていうことを
把握していく
あるいは、自分がしているスポーツの
競技特性はどっちの要素が強そうかな
ってことを考えていく
そしてある程度目標が定まったなら
話してきたような各々の特徴も
考慮しながらエクササイズを選択する
そういう風にしていくと
目的や目標が明確になっていって
するべき事も細分化されてアプローチも
しやすくなるかな、と
骨盤はそこそこ動かせて
股関節の柔軟性もあるんだけど
動作時に良い位置にはめ込むための
力がうまく出せない
こんな事も普通にあります
それならターゲットは股関節にしよう
そして力が出せるようになるために
少し負荷は強めにしておこう
ただ、可動を捨てるわけにもいかないから
しっかり可動域は確保しておこう
じゃあそんなエクササイズあるかな?
って探してみよう
みたいなね
どうですかね?
ちょっと難しい要求ですかね?
まぁでも今回の動画なんかは
そういう事を考えたりする
きっかけとかにはなりやすいですかね
そんな感じの補足記事でした