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【脛骨と大殿筋】骨盤から足部までのリンクを強めて強い脚を作る!【骨で立つ】
今回はスネの骨、脛骨(けいこつ)を
上手く活用することで
いわゆる『骨で立つ』って
呼ばれるような姿勢に繋げたり
あるいは『地面を押す』のように
強い地面反力を生み出したり
することに役立つ動画内容です
こちらでは補足というよりかは
今回の内容とも関連する
ちょっとした小話みたいになるかと
思います
✅身体活動は芸術(アート)
『カラダを動かす』ということを
『自らの意思を身体を使って表現する行為』
という見方をすれば
全ての身体活動は芸術と同じです
ピアノの鍵盤をたたけば
ギターの弦をはじけば
それはもう音楽
これと同じで
鼻をほじる行為でさえ
それはもう芸術(アート)です
ほじほじの芸術点が高いかどうかは
わかりませんが、芸術であることには
違いないということですね
そして芸術である以上は
『感性』あるいは『感覚』
こういったものが必ずセットで
ついてきます
だからカラダを動かすということと
感性や感覚は切り離すことが
できないわけですね
実際に運動指導をする場面や
自分の動作を他者に説明する時には
感性や感覚の部分を説明することも
すごく多いですよね
『骨で立つ』なんてのは
まさにその一例と言えます
身体活動が芸術である以上は
それを感性や感覚で扱ったり
説明したりする
これは至極当然だと思いますし
もはや文化と言ってもいいかなと思います
✅対立軸を両方から見る
一方で、芸術であるがゆえに
困ったことも起こってしまいます
感性や感覚っていうのは
100人いれば100通り存在します
とても『主観的なもの』ってことですね
そして身体活動っていうのは
この感性や感覚っていう『主観的なもの』と
実際に現れた動作(結果)である
『客観的な事実』が一致しない
こういう事が頻繁に起こってしまいます
今回の内容であれば
『骨で立つ』
は『主観的な感覚』で
『骨だけで立位姿勢は保てない』
これが『客観的な事実』です
他にもランニングをされている方なら
ほぼみんなが体験しているで
あろうこととして
夜に走った方が速く走っている
感覚になります(主観)
でも、タイムは昼に走った時と比べて
特に速くなっていなかった(客観)
こんなこともありますね
・主観と客観
・暗黙知と形式知
・意識と事実
・感覚と科学
こういった対立軸になるものを
両方の観点から見ることが
カラダを動かすっていう事を
考えていく時には
とても大切になります
✅混合物と化合物
主観と客観のどちらに重きを置いて
トレーニングをすればいいですか?
という質問もたまに受けることがあります
正直、僕はいつも
『わかりません』と答えることが多いです
どっちも大切だからね
ただ、これは僕の表現になりますが
対立軸同士がめちゃくちゃに混ざり合うこと
自体は全く問題ないですし
むしろ身体動作っていうものは
主観と客観がめちゃくちゃに
混ざり合ってることの方が
とても自然な感じさえします
だから『混合物』になることはいいんだけど
『化合物』にはなってはいけない
ここが1番重要です
食塩水は水( H2O)と塩(NaCl)が
混ざっているだけなので
どちらの量が多かろうが
食塩水の中には常に水と塩は
存在している状態です
つまり、これが『混合物』です
『水と塩』を『主観と客観』に
置き換えられるようなら
僕は全く問題ないと思っている
ってことですね
一方で水(H2O)は水素(H)と酸素(O)の
『化合物』です
水になった時点でそれは
水素でも酸素でもなくなってしまいます
全く別の性質を持ったものになりますね
水素も酸素も火に触れると
ヤバいことになりますが
水に触れたらむしろ火は消える
これと同じように主観と客観が
『化合物』になってしまうと
それは主観でも客観でもない
全く別のナニカになってしまいます
こうなると非常にやっかいですね
『骨で立つ』は
まるで骨だけで立っているようだ
という主観と
骨だけでヒトは立つことはできない
という客観が
混ざった『混合物』です
だからこれはなんの問題もないですし
どちらに重きを置くのかは
さして重要でもないと思います
ただ
『骨で立つから筋力は一切使わない』
これはもう『化合物』です
主観も客観もおかしいですよね
筋力は一切使わないを客観として
語っているならそれは間違いになります
逆に主観として語っているのなら
立っている時に筋力を一切使わないと
言うのならば、あなたは
寝転んで完全に全身の力を抜いている時
それはどういう表現になるんですか?
ということになってしまいます
僕自身、実際に指導をしたりする時も
こういう風に記事や動画で発信する時も
ここにはすごく気をつけています
(それでも僕自身も化合物に
してしまっていることもあると思う)
それくらい化合物になってしまいやすいですね
✅どちらの話し?
今回の動画では
『骨で立つ』とか『リンク』って
呼んでたものが『主観』です
そして大臀筋の解説や
グルート・ブリッジの時の
細かな足の位置や荷重のかけ方が『客観』です
こんな風に身体動作を語る時には
主観と客観は混ぜ合わさっていることが
ほとんどです
今この人が話しているのは
・主観と客観
・暗黙知と形式知
・意識と事実
・感覚と科学
どの話しのことだろう?
っていう事を考えると
結構理解が進みやすくなります
もちろん化合物になっている
場合もたくさんあるので
とりあえずそれは無視しておけば
いいでしょう
最後にもうひとつやっかいなのが
混合物であることには違いないけど
食塩水と言いながら
水に溶け込んで混ざっているのは
塩じゃなくて砂糖だった
っていうパターンも実はかなり多いです
まぁ、それはもう口に含めばわかるのと
同じで、実際にカラダを動かして確かめて
みればわかるのでそれで確認しましょう
僕も化合物にしてしまわないように
塩と砂糖を間違えないように
できるだけ気をつけます
大阪市 谷町四丁目 パーソナルトレーニング