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警鐘を鳴らす 「悪意に満ちた綺麗な不作為」

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もし、こういう事が起きたなら。 考えられる可能性を提示しているに過ぎないが、もしかすると、世間というものに潜む不作為の魔物がいるのかも知れない。そんな体験から思いついたフィクショ…
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マガジン「悪意に満ちた綺麗な不作為」要約文章

マガジン「悪意に満ちた綺麗な不作為」要約文章

この問題は、去年の7月にマガジンとしてまとめたものの問題点を具体的に要約したものである。

要約する前の「下流域への正しい落とし方:自治体版」も是非見てほしい。
悪意と無関心とが招いた、障害者Aさんが家を失くすまでの物語である。

一部始終を全て知っている私にしかもはや書くことはできないから、起こってしまった「究極の理不尽」を、私はこれからも発信し続ける。

もののついでに東京都にお住いの方に聞い

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下流域への正しい落とし方:自治体版④

生活保護の移管作業が終わる3日前、Aさんは依然として初診が取れないまま体調を崩していた。

その日の21時半頃、不動産会社BからAさんに一通のメールが届く。

そのメールの内容は、このようなものだった。

「私に対しての言い回しに変化があるようですね。

ご不満があるようでしたら、まだ正式な契約前なので考慮しても構いませんが如何でしょうか?」

Aさんは目を疑った。契約を考慮するという部分ではなく

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