見出し画像

読書感想文〜ハーバードの日本人論〜

トルーマン・カポーティの「冷血」が
しんどい読書だったので
読書の休憩で新書を挟む

佐藤智恵 【ハーバードの日本人論】 中公新書
<あらすじ>

半官びいきは日本人の特徴か。日本人はなぜロボットを友達だと思うのか。なぜ細部にこだわるのか。本当に世襲が好きなのか。なぜものづくりと清掃を尊ぶのか。なぜ義理を重んじ、周りの目を気にするのか。なぜこれほど長寿なのか。日本人はどこからきたのか。
いまだに日本は世界の不思議だ。世界最高の学び舎、ハーバード大学の10人の教授のインタビューを通して、日本人も気づかなかった日本の魅力を再発見できる一冊

<感想>

新書の良さは
全く深く考えずに
「へぇ、そうなんだ」と読めるところです
ハーバードの10人の教授による10の講義のうち
「なるほどなあ」と思えたのは
遺伝学の教授による
「日本人はどこからきたのか?」
の講義ぐらいでした
これは歴史や証拠やデータに基づいているので
単純に勉強になりました
古代DNAやゲノムの話は知らないことばかりで
面白かったです

膨大な先祖の中には
現代人のDNAに遺伝的な影響を及ぼしていない
人もたくさんいて
先祖全員が均等に子孫にDNAを
受け渡しているわけではないそうです
DNAを残せなかった先祖と残せた先祖がいて
より多くの子孫(DNA)を残せる人のことを
スタークラスターと呼ぶらしく
アジア人の多くは
チンギス・ハーンのDNAを持っているらしく
チンギス・ハーンはスタークラスター
だったということになります

他の講義はですね
例えば日本映画の解釈だとか
日本人画家の解釈だとか
私は読みながら
「外国人に分析されたくないなー」
「ほんとかよ!(笑)」
などと思ってしまって
あんまり面白くなかったので割愛します

最後に余談ですが
確かに世界の一流大学で
日本史や日本語の授業が人気なのは
嬉しいことです
私の10代の頃からの友人で
一番出世したのではないかと思う
アメリカ人の友達がいます

彼が日本にいた時は
小説家を目指していました
10年ぶりぐらいに会ったとき
「今仕事なにしてるの?」と聞くと
「スタンフォードで講義してる」とのこと
最初
「ちょっと何言ってるのかわからない」
状態でしたが
なんとスタンフォード大学で日本文化の
授業を持っているとのことだった
私の友人の中から
そんなすごい人が出てくるなんて
ビックリ仰天でした
私が銀座で働いているというと
インタビューしたいとの申し出
現役時代はありとあらゆるメディアや雑誌に
絶対に出ないと決め込んでいましたが
大学の講義の材料なら良いかと
万が一を考え
お店の名前と源氏名を変えることを条件に
当時のお店でインタビューを受けました
全文英文ですがよかったら↓

当時からスタンフォードでも
日本文化の授業があることを
思い出しましたって話

<あらすじ>に書いてあるような
問いに対する答えはひとつも
明らかにされていないので
(これは新書あるある)
あまりオススメはしませんが
一応Amazon貼っておきます




いいなと思ったら応援しよう!

鈴原音乃
いただいたサポートは毎月の書籍代に使わせていただいています!(たまにコーヒー)本当にありがとうございます!