夢で久しぶりに会った昔好きだった人は、少しハゲていた。
数ヶ月前、昔好きだった人が久しぶりに夢に出てきた。
具体的な内容はよく憶えていないが、確か偶然久しぶりに会って、「え〜久しぶりだね〜!元気?」みたいな、ごく普通な挨拶をお互い交わした。
いや〜全然変わってないな〜 なんて懐かしげに彼を見ていると、ふと彼の顔のあるところに違和感を感じ、そっちに目が奪われた。
あれ? 元からこんなにおでこ広かったっけ?
じっと見ていると、その違和感の正体が彼の前髪の隙間から微かに覗いている広くてツルっとした前頭部であることに気がついた。
え、もしかしてハゲてる、、、?
彼の額の生え際は確かに昔より後ろに下がっていて、少し光を反射していたのだ。
え!嘘、、、何があったの!?
理由などと詳しいことを聞いてみたかったが、今更そんな仲でもなく失礼だと思い、聞けるはずがなかった。
モヤモヤした気持ちを抱えたまま、私は夢から覚めた。
「失敗は成功のもと」みたいな名言を耳にしたことはあるだろう。(勝手にハゲさせてしまった元好きぴから話がいきなり変わって申し訳ない。彼はまた後ほど戻ってきます。)
ちなみにこれはエジソンや松下幸之助(パナソニックの創業者)が口にした言葉なのだが、これが実現するためには途中過程が色々とある。
まず失敗には悔しい、悲しい、という感情が付随してくる。しかしその感情をバネに、次に向けて頑張ろうと思えたなら、それは成長へとつながる。そしてその成長はいずれ成功へと繋がり、嬉しいや楽しいという感情が芽生えてまた頑張りたいと思えてまた成長するのだと感じる。
このように人は、嬉しい、楽しい、悲しい、悔しい、好き、嫌い、と自分の感情が動いた時に成長する、あるいは成長するチャンスがあるのだと思う。
その感情の動きは自分だけ(自分自身のこと、趣味や仕事)で感じられる場合もあれば、人との関わり(友達との会話、他人に言われた/されたこと)を通して感じられる場合もある。どっちの方がより感情の動きを受けるかどうかは人それぞれだと思う。
そしてそこから得ることのできる成長の具合は、自分がどれだけそれを意識するかにもよると思う。よって、「成長するチャンスがある」と書いたのだ。
例えば、仕事でミスをして上司に怒られたとする。きっと「悲しい」や「悔しい」(理不尽な怒られ方であれば「怒り」)と感情の動きを感じるかもしれない。この感情を経験したことで少しの成長はあると思うが、そこで「じゃあこの悔しさをバネに次は頑張ろう!」と思うか、「自分は仕事ができないんだ。辞めよう。」と思うかどうかで成長具合はだいぶ変わってくると思う。
以前、noteの記事で「物事には意味がある」という概念について書いたことがある。今回のテーマと少しつながりを感じるので、是非その記事も読んでいただければと思います。
私たちは生きている中で、出来事や結果の大きさは違えど様々なこと/ものに触れ、影響を受けている。
それが意識的な影響もあれば、無意識的な影響もある。
私はきっと今まで経た感情からたくさんのことを得て今の自分があるんだと思う。きっとそこにはもう憶えていない人や経験もあるだろう。
この記事の一番最初に記した昔好きだった子の話に戻る。(おかえり。)
その子との恋愛は本当に楽しかったけど、全部が楽しかったわけではなく、少しネガティブな感情になることもあった。(そりゃ恋愛だししょうがない!決して誰のせいでもない。)
その時のことはもうあまり憶えていないが、その子のおかげでいろんなことを知って考えて、挑戦ができた。具体的な考えや挑戦は思い浮かばないが、今の自分に繋がっていることに間違いない。とてもありがたい。
そう思うと良い経験も悪い経験も全部味方だと肯定的に考えられる気がする。
ここ最近、傷つくことが怖くて決断と行動をすることから逃げていたことがあった。だけどちゃんと向き合う覚悟を持って飛び込んでみようと勇気をもらえた。
ネガティブな感情もうまく駆使できたら最強だ。どんどん自分を高めていこうじゃないか。
そして自分も誰かの成長に影響を与えていたらいいな。もちろんこれはネガティブではなくポジティブな感情で。相手は忘れてしまうかもしれないが、得たものは残ると信じたい。
私は電車の中にあった育毛剤の広告を見つめながら、ふとあの夢のことを思い出し、そんなことをボヤーっと考えていた。