【ナイキ】SHOEDOGから学ぶ「チーム」のあり方と3つのポイント
NIKE(ナイキ)
スポーツからファッションまで、幅広くシューズを販売する大手靴メーカー。
知らない人なんていませんね^^
今回は「チーム力」に関してお伝えしますが、SHOEDOGという本は、内容がてんこ盛りなので、単純に物語として読むも良し。仕事術を学ぶ目的で読むもよしなので、全世代におすすめの本です。記事を読んで気になってくださった方は是非、本屋で購入してNIKEを堪能してくださいね^^
フィル・ナイト著「SHOEDOG」を読んだら、彼の生き様やNIKEの歴史がわかります。そして、無性にNIKEのシューズが欲しくなります。僕、この本を読んですぐNIKEのランニングシューズ買っちゃいました。
めちゃめちゃカッコイイでしょ?これ履いて毎晩、河川敷を走るのが日課(にしたい...)です!!
今回は、SHOEDOGを読んで学んだ、NIKEの「チームワーク」に関してお伝えできればと思います。人生の全てを靴に捧げた社員たちの、不器用でありながら真正面から課題に取り組む姿を感じたら、あなたも体がうずくのを止められないでしょう。
SHOEDOG(シュードッグ)
靴の製造・販売、購入、デザインなどにすべてに身をささげる人間のこと。
・NIKEの歴史
今や世界トップレベルのシューズメーカー「ナイキ」設立の発端は、日本シューズメーカー「オニツカ」のシューズをアメリカで売る販売代理会社「ブルーリボン」だ。元々、靴大好き人間であるフィルナイト氏は、大学で「オニツカ」の靴に魅力を感じていた。周りの友人はと言うと、全うに会社に勤め全うに結婚し全うに家を買い、全うな人生を送っていた。
しかし、心の奥深くでは「世界に足跡を残したい」「負けたくない」という人と違う野望を持っていた。彼は、「オニツカ」と契約するため、日本に旅立つことを決めた。アメリカと海外のビジネスマナーの違いに悪戦苦闘しながらも、「オニツカ」との契約が成立。しかし、「ブルーリボン」のキャッシュバランスは酷いもので、いつでもキャッシュ不足に悩まされていた。しかし、彼はいつも全速力で走っていたかった。そんな中、「オニツカ」は裏で他の販売店と手を組もうと画策していた。それを知った彼は、社員にこう告げる。
「この瞬間こそ、私たちが待ち望んでいた瞬間だ。もう他社のブランドを売らなくてもいい。誰かのために働かなくてもいい。これは危機じゃない。これは解放だ。私たちの独立記念日だ。そう、道のりは険しい。嘘を言うつもりはない。間違いなく戦いが待っている。だが、形勢はわかっているし、日本との向き合い方もわかっている。だからこれは勝てる戦いだという自信がある。そしてもし勝てば、そうなった時には、勝利の先にある素晴らしいものが見えてくる。私たちはまだ生きている。まだ終わってはいない。」
これが、NIKEが生まれた瞬間だった。
自社ブランドを立ち上げ、デザインから流通、ブランディングなど全てを自由に行えるようになったNIKEであるが、キャッシュ不足や多大な借金など、課題は山積み。NIKEのキャッシュフローを見かねた銀行が、NIKEへの融資をストップしようとしていた。そんなNIKEを支えたのは、日本総合商社「日商岩井」である。ブルーリボンの借金を返済し、破綻しかけていたNIKEを救ったのだ。NIKEは、日本で生まれ、日本に救われた会社なのである。その後も資金不足に悩まされるNIKEは、問題を解決しようと最優先事項として年2回集まって話しあうことに決めた。それをバッドフェイス(ダメ男)と呼ぶことにした。
「何百万ドルも稼いでいる会社の中で、おい、バッドフェイスどもと呼ばれて経営陣が振り返るところは、どれくらいあるのかな。」 ジェフ・ジョンソン氏
倒産の危機を切り抜けた後も、新シューズの失敗、為替の急変動、人件費の高騰、アメリカ政府との争いなど、さまざまな問題が立て続けに生じる。それでも、全速力で駆け上がるNIKEは、ついに株式上場に乗り出す。
フィルナイト氏にとって、ビジネスとは何か。
私たちにとってビジネスとは、金を稼ぐことではない。私たちはすべての偉大なビジネスと同様に、創造し、貢献したいと考え、あえてそれを声高に宣言した。何かを作り、何かを伝え、何か新しいものやサービスを、人々の生活に届けたい。人々に幸福、健康、安全、改善をもたらしたい。そのすべてを断固とした態度で効率よく、スマートに行いたい。滅多に達成し得ない理想ではあるが、これを成し遂げる方法は、人間という壮大なドラマの中に身を投じることだ。単に生きるだけでなく、他人がより充実した人生を送る手助けをするのだ。もしそうすることをビジネスと呼ぶならば、私をビジネスマンと呼んでくれて結構だ。
株式上場をした後、NIKEはどうなるのか。
クライマックスはぜひ「SHOEDOG」を買って見てみてください!
・バッドフェイス(ダメ男)
僕がSHOEDOGを読んで、一番印象に残ったのが、「バッドフェイス」でした。資金繰りについて話し合うために発足した「バッドフェイス」その集まりに参加しているメンバーが、かなり癖があったそうなんです。そこではどんなアイディアも遠慮なくダメ出しされ、相手が誰であっても気後れすることはない。2、3日声をからして怒鳴り合うそうです。上座にいるフィルナイト氏がみんなを怒鳴っては怒鳴り返され、そして、声が出なくなるまで笑う。気分がスッキリするまで怒鳴り笑いあい、テーブルを見渡すと深い感情に胸を打たれることがあるそうです。仲間意識、忠誠心、感謝。そして、愛。
「一般に、会社の経営者が戦術や戦略を考える人物であれば、会社の将来は有望だが、君は運がいい。バッドフェイスの半数以上がそれをやってくれるのだから。」 ハーバードビジネススクールの教授
バッドフェイスのほぼ全員が哀れなほど自己嫌悪の塊で、メンバーの誰もがどこにいても賢い人間で有用しただろうが、誰も自分を信じていないし、特別な人間とも思っていない。
バッドフェイスの会議は、最も試練の時期と重なっていましたが、1分たりとも仕事だと感じることはなかったらしいです。ひたすら楽しかったと。
バッドフェイスの面々は、ねっからの負け犬(全員が社会に拒絶され、運に見放され、見た目や品の良さなどには恵まれていなかった。)であるが、力を合わせれば勝つことができる。
「私の経営スタイルが、いちいち指示を待つようでは機能しない。メンバーたちは伸び伸びと、自由にやっている。私は失敗してもいいかたと彼らにまかせ、好きなようにさせる。」
・NIKEのチーム力
何百万ドルも稼ぐ企業が、ベンチャー気質な経営方針で前に進み続けているのは、上下関係なく怒鳴りあい笑い合う、愛と信頼で出来上がったチーム力がすごいからだと思いました。時には、物を投げたり、会議で使用したバーから出禁をくらったりしていたそうです。笑 それでも、全員がNIKEのために同じ方向を向いて前進する様に強く感銘を受けました。
「仕事を仕事と思わなかった」と。「ひたすら楽しかった」と。
めちゃくちゃ羨ましくありませんか??
僕は、現在自分の好きなこと(Webサイト制作、PHP勉強、SNSマーケ勉強)を基本1人で行っています。しかし、同志がいればどれだけ心強いかといつも考えます。1人で続かない、出来ないことはきっと周りが助けてくれる物です。そして、人生のなかで100%信頼できる同志何人と出会えるか。きっとかなり少ないと思います。だからこそ、出会いの場に赴くこと、チャンスは逃さないことは意識しています。
僕の場合は結構単純で、出会いの場は
①飲み屋
②Peatixで色んな講義に参加する
③友人に「君の周りにこんな人はいないか」と呼びかける
くらいです。この人いいなと思ったら必ず3回は合うようにしています。
また、クレイジーでバラバラな性格のメンバーが一つの方向に向かって団結するバッドフェイスの「チームワーク」。要因は、以下だと考えます。
①全員が、働く意味や価値を共有している
②フィルナイト氏が「民主型」リーダータイプである。
↓リーダーシップの種類6タイプとそれぞれの特徴↓
https://souken.shikigaku.jp/446/
③参加者が、NIKE設立当初からの長い付き合いである。
特に②ですね。民主型リーダータイプが正しいリーダーの型だというつもりはありません。背中を見せてグイグイいくタイプの方もいらっしゃるでしょう。徹底的に作業指示を出してみんなをまとめるタイプの方も間違っているとは思いません。
ただ、民主型のリーダーシップは①と密接につながっていると思っていて、②ができれば自ずと①も出来ちゃうみたいな。僕は、全員で山頂の景色を見れたらさぞ幸せだろうなとよく妄想するので、フィルナイト氏のリーダーのあり方はとても参考になるのです。
・後述
という感じで、今回は「チーム力」に関してお伝えしましたが、SHOEDOGという本は、内容がてんこ盛りなので、単純に物語として読むも良し。仕事術を学ぶ目的で読むもよしなので、全世代におすすめの本です。気になってくださった方は是非、本屋で購入してNIKEを堪能してくださいね^^