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大切なともだち
高校生の頃は、友達の友達。
クラスも一緒になったことがなくて、
喋ったこともない。
ああ、絶対やさしい。
これが第一印象。
かわいくて、頭もよくて、
運動神経も良くて、優しそう。
わたしの憧れだった。
ある日、志望大学が同じ人が集められて、面接の練習をした。
その場に彼女はいた。
あ、どうも〜、◯◯ちゃんの友達よね?
そんな風に優しく話しかけてくれた。
わあ、この子とお近づきになれるなんて。
そんな乙女みたいな気持ちだった。
無事、大学入試が終わり、
共通の友人と3人で映画を観に行った。
それが彼女とはじめて遊んだ日。
入学式の前にも一度遊んだ。
二人とも大学寮に住んでいたから、
玄関で待ち合わせて、
二人ではじめての電車に乗った。
はじめて行く駅。
はじめて行ったアミュの屋上で写真を撮った。
学部も一緒だった彼女とは、すぐに仲良くなった。
クラスは違うけれど、それ以外の授業は一緒に受けたし、テスト勉強も一緒にした。
部活も同じ部活に入った。
彼女の20歳の誕生日。
先に誕生日を迎えていたわたしは、
寮の彼女の部屋にお酒を持って行った。
そして2人でベロベロになるまで酔っ払った。
たくさん恋バナもして、
将来を語り合った。
この日のことは一生の思い出。
わたしに彼氏ができたときも、
自分のことのように喜んでくれた。
苦しい時は一緒に悩んで泣いて、
嬉しい時は一緒に喜んでくれる。
気配りが上手で、人のことを常に考えている。
大学卒業後も、お互い地元で就職した。
今でも一緒にお酒を飲みに行く。
たくさん支えてくれた。
たくさんの時間を一緒に過ごした。
わたしは彼女になにかしてあげられているだろうか。
わたしも彼女のように、
苦しい時は一緒に悩んで泣いて、
嬉しい時は一緒に喜びたい。
いつもありがとう。
おばあちゃんになったら縁側でお茶を飲もうね。
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