しあわせの紙袋
東京の学会に出席していた彼。
東京からそのままわたしの実家へ来てくれた。
遅い時間の到着で疲れているはずなのに、母へのお土産を紹介してくれたり、犬と遊んでくれたり。
たくさんのお土産も買ってきてくれていた。
今から寝ようと寝室に入ると、
実は他にもお土産買ってきた、とわたしに大きな紙袋を渡してくれた。
中身を見ると、クレンジングが2つ、ネイルオイル、櫛と試供品が入っていた。
クレンジングの一つは、一年ほど前から欲しいと思っていたホットクレンジング。欲しいと思っていたそのものだった。彼には言ったことがないのにと不思議に思っていると、口コミで良かったから買ってみたと。
そして櫛も何年も前から欲しいと言っていたのを覚えていてくれたらしい。なんて素敵な彼氏なんだ。
ネイルオイルもずっと探していたのですべてが嬉しかった。
欲しかったものばかり詰まった紙袋。
小学生の頃、お留守番をしているわたしのために、祖父がわたしの好きなお菓子をたくさん詰めて持ってきてくれたことを思い出した。
学会が終わって暇だったから、と彼一人でわざわざ買いに行ってくれたとのこと。知らない土地で、一人きりで、わたしのためにそこまでしてくれたことがとても嬉しい。
わたしも恩返ししなきゃ。
いつもありがとう。
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