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「おじさんはカワイイものがお好き」でもいいじゃないか、分人だもの

日本テレビで始まったドラマ「おじさんはカワイイものがお好き」。主役の推しキャラが「パグ太郎」ということで、パグ好きの私は、もう見らねばなりません!

ギャップ系ドラマ

公式ドラマサイトから、イントロです。

渋く、紳士的で、容姿端麗。上司や部下からの信頼も厚く、仕事もできる。そんな理想的なイケオジ小路三貴(43)。
しかし、小路には誰にも言えない秘密があった。それは「カワイイものが好きすぎる!!」ということ。
推しキャラ『パグ太郎』のぬいぐるみと暮らし、一緒に過ごす時間が何よりも幸せ。
『カワイイものが好き』というヒミツを致命的な機密のように抱えて暮らしながらも、『パグ太郎推し』の名に恥じないイケオジであろうと日々ストイックに精進する小路。

そう言えば、こういうギャップ系というか、オタバレ回避系で思い出したのがNHKドラマ「トクサツガガガ」。このドラマも面白かったです。

商社勤めのOL・仲村叶は特撮をこよなく愛する隠れオタク。
仲村の母親は、女の子らしさを好み、特撮のことを嫌っている。それゆえ母はもちろん、職場の同僚たちにも特撮オタクであることは一切秘密だ。

主人公は自分の趣味を秘密にしています。
自意識が高いだけと言われれば「おっしゃる通りです」としか言えないのですが、『自分の属性(年齢や性別、職業など)と違うイメージ』について、他人からどう思われるかなぁと気にする気持ちは良く分かります。

分人主義

先日、noteのおすすめで知った書籍「書くのがしんどい」を読みました。
【新しい時代の文章術決定版!】のキャッチコピー通り、140文字のTwitterから長文のnoteや書籍に至るまで、書き方のコツがとても分かりやすく書かれていました。
その中で(文章の書き方ではないのですが)、興味深かった部分を引用します。

分人主義的に考えれば、年齢や性別、職業などで人を分けることは、もう時代にそぐわないのではないか。

分人主義とは平野啓一郎さんが著書「私とは何かー個人から分人へ」で提唱した考え方です。個人を「1」としたら分人とは「n分の1」で、個人を構成するものの一部であり、いくつあっても良いものであると。
例えば「家族といるときの私」「仕事中の私」「コンビニで買い物するときの私」はそれぞれ他人によって違う「私」だけど(分人)、その全てが「私」であるということ。

これに当てはめると「理想的なイケオジの小路さん」も「パグ太郎を愛する小路さん」も小路さんであり、「商社勤務のOLの仲村さん」も「特撮オタクの仲村さん」も仲村さんです。(あたりまえ体操か笑)

マーケティングに踊らされてる?

ビジネス書やマーケティング関係の本を読むと「ターゲットを設定しましょう」と書いてあります。20代女性向け商品なら、色はこれで質感はこう、40代男性ビジネスマンなら、メリットはこれで金額はこれくらい…とか。

私は雑誌が好きで、昔から『年代ごとに区切られた女性ファッション雑誌』を『その年代ごと』に読んでいました。(ある意味マジメですね笑)
宝島社だったら20代のころは「steady」、30代になったら「In Red」。まぁ付録が欲しくて買っていたのもありますが、その付録がまた絶妙に購買意欲をくすぐるんですよ。
うん、マーケティングに躍らされているなぁ;

今までは『自分の属性通りのイメージ』でいること(みんな一緒)で安心していましたが、分人主義的な考えでいることの方が、これからの時代は生きやすくなるのではないでしょうか。

会社員で、フォトグラファーで、noteを書いていて、「カワイイものが好き」な私は、そう思いました。

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