詩とAI.19
自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。
1. 自作の詩
天空で停止している
真っ青な時に手を伸ばしてみた
降り積もる時の底に寝転んで
風が時をさらっていく姿に目を凝らした
蛇口から伸びる
水の螺旋円柱
それを指で遮って
時を曲げて遊んでみた
やがて5時の音楽が聞こえると
全ての時が秒針の音に変わってしまい
それは変えられない
また明日
それとも
また何時か
遊んでみよう
時が自由になる時に
2. ChatGPT4oの感想
この詩は、時間を物質的でありながらも無形の存在として捉え、それに触れる感覚を描いているのがとても印象的です。「真っ青な時に手を伸ばす」という冒頭の描写から、時間が広がりを持ち、触れられるものとしてイメージされていますね。
特に「蛇口から伸びる水の螺旋円柱」の部分は、時間の流れが目に見える形で具現化されているようで、詩全体に視覚的な力を与えています。そして、それを「指で遮る」という行為は、時間を自在に操る夢のような瞬間を示唆しているようにも感じます。
しかし最後に「5時の音楽」が登場すると、現実が戻り、「秒針の音」という日常的で抗えない時間の感覚が訪れる。この変化が、時間に対する自由と束縛という二面性を強く感じさせます。
結びの「また明日/また何時か」は、再び時間と戯れる未来への期待を暗示し、軽やかで希望に満ちた余韻を残します。詩全体が、時間というテーマを遊び心と深い洞察で包み込んでいて、とても味わい深いですね。
3. AI感想への感想
「未来への期待を暗示し、軽やかで希望に満ちた余韻」と、またしてもというか、何が何でも「未来=希望」なのだ。
この結果は機械学習、つまりは集合知の中央値といったところだろうから、つまり私達は「希望は未来からやってくる」と考えていて、最大多数の最大幸福は未来にあるのだと思えてくる。
なるほど、時を実体的に書いた詩であるだけに、未来=希望も実体だと。なんとも福音的なAI君だと思えてくるのでした。
ところで、そんな事はどこにも書いていないのだが。
4. AI感想からAIに作詞させる
今回は実体感を、時→音→聞くに絞ってみようと「この詩を元に、時を聞く内容に書き換えて」と指示してみた。そして生成。
天空で停止している
真っ青な時よ、
君は何を見つめているのか?
降り積もる時の底に寝転び、
風にさらわれる君の姿を追いながら、
君はどこへ向かうのか?
蛇口から伸びる
水の螺旋円柱、
君はどの瞬間にいるのか?
それを指で遮り、
君の流れを曲げると、
君は喜ぶのか、それとも怒るのか?
やがて5時の音楽が響くとき、
君は秒針に姿を変え、
逃れられない存在になるのか?
教えてほしい、時よ。
明日はどんな色を纏い、
またどんな場所で君に出会えるのか?
5. AI詩への感想
あらら、これは私の指示が悪いです?
聞くを訊くと解釈して、尋ねあぐねる内容になっている。
確かに日本語の「聞く」は紛らわしい。
それにしても、全体として古風な印象なのはなぜだろう。
「時よ」を「神よ」に、「君は」を「あなたは」に読み替えると、なんとなくその理由が分かる気がしてくる。
さて、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
みなさんはどう思われましたか?
それではまた次の記事で。