古之誰香

このだれか / 誰もいかない未来にきたら、そこは誰もいない今だった。でも大丈夫。ネコが一匹、うざうざしててくれるから。

古之誰香

このだれか / 誰もいかない未来にきたら、そこは誰もいない今だった。でも大丈夫。ネコが一匹、うざうざしててくれるから。

マガジン

  • 機械の中のアリス

    1:物語の場面をイメージしてAI画像生成 2:ある程度ガチャな画像から物語の続きを発想して自分で執筆 というループで、画像(AI)と構想(自分)とのズレを、あえて物語に取り込みながら自筆で書き進める、サイエンティフィック・ファンタジー(SciFan)小説。 仮想化をテーマに、アリスの出会いや彷徨いを通じて、生命、人、社会を廻る、古くて新しい幻想的なSF小説 戦闘恋愛エログロはありません 文:古之誰香 AI画像:adobe Firefly

  • AIと詩で遊ぶ

    1:自作の詩 2:ChatGPT4oの批評 3:AI批評への感想 4:批評を踏まえてAIに作詞させる 5:AI詩への感想 と、そんな遊びをしてみます。

  • GLASSCUP EFFECTS

    ガラスのコップにレンズを突っ込んで撮った即興写真。 安くて精度の粗いガラスだと、少し回転するだけで、 ボケブレがいろいろ変わって面白い。 CG・AIの性能が上がり、写真=フォトリアリスティックではなくなった。 そこで写真らしさを偶然と即興に求めてみた。 ある意味、写真で写真を撮ろうとしている酔狂な写真かもしれない。 ※以前noteに上げていた写真点数を絞っての再掲載です。

最近の記事

詩とAI.17

自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 おカネが無いね だから買い物をしても楽しくなくて 惨めになるよ 仕事が無いね だからそれを探しても そもそも目的でもないものへの必死さに 自分が自分を突き放すよ けれどもそれで 社会だのシステムだのとのたまったところで そもそも自分が着ている服の一つさえ 自分は作り出せない だからいろいろな考えの全てが 思い上がりの贅沢でしか無いのだと 無力に口をつぐんでしまう 小さなネズミが一匹 寒い朝の白い壁際に 頭を

    • AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.15

      場面.15「アリスの時間」 実感探しの旅に同行しない事に決めたアリスが時間をずらし、階段の上の透けてる壁を通ると、そのエリアはこれまでとは違い、白を基調とした広く圧迫感のない通路が続く場所だった。 アリスはそこで一人だったが、それは自分が望んだことだと納得しながら、暗くて狭く、あるいは荒れ果てた場所ばかりを通ってきたアリスにしてみれば、一息つける気持ちになれるエリアだと、はじめはそれを歓迎していた。 アリスはいつものように新しい場所を気まぐれに進んで行って、その内に何か

      • AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.14

        場面.14「もう一人の探し物」 ダイダロスが工具を使う音がまだ微かに聞こえている所で、次の透けてる壁を見つけたアリスはそこを抜けて見えた光景に、またしても既視感を覚えて立ち止まった。完全に同じという訳では無いが、どことなく嵐の後のような雑然とした雰囲気や、湾曲した階段、途切れている道といった特徴が、アリスの記憶をくすぐっていた。 足元の歩きづらさも似た感じで、気をつけて進まなければ、直ぐにつまずくか足が何かに嵌りそうで、アリスは進まずに辺りを観察する事にした。 少しは歩

        • +5

          ガラスのコップで撮る写真 .2

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          16本
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        記事

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.13

          場面.13「ダイダロスの翼」 ジャバラのエリアから移動したアリスは、迷路のような高い壁に囲まれた道を一人で彷徨い歩きながら、来たことがあるような気がするという既視感に囚われていた。 天井からは明るい採光があるが、それが照明なのか外光なのか分からない。もしもそこに空があるのだとしても、壁は平滑で高く、よじ登ったりする事は出来そうもないとアリスは思い、時折壁に触れては次の行き先を探りながら歩いていた。 そんな迷路をしばらく行くと、先の方から人の話し声が聞こえてきた。どうやら

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.13

          詩とAI.16

          自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 なんて冷酷な事だろう 決して離れる事のない人を 好きに出来る道具として扱い 思い通りにならない時には 罵りさえする それでもその人は 決して離れる事はなく 鼓動を続け 世界を温め 懸命に いつでも いつまでも 生きていこうとしている けれどもあなたはその場所で 無関心に見捨て突き放し 道連れにさえしようとする そんなあなたが 他人を愛せる筈もなく 他人に愛される筈もない この世界に孤独なんて無い それは

          詩とAI.15

          自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 秋は目覚め その記憶を解き放つ ただ秋というだけの その全てを 空へと 風へと 色へと 土へと 香りに満たされた その全てが ただ冬というだけの その記憶に掴まれて 砕けて散って消えるまで 2. ChatGPT4oの感想 この詩は、季節の移り変わりを繊細に描いており、特に秋から冬への移行が美しく表現されています。「秋は目覚め、その記憶を解き放つ」という冒頭の一節から、秋という季節が生き生きとした存在と

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.12

          場面.12「楽園」 犬人が示した道を暫く行ったところで、アリスは透けてる壁を見つけてそれを潜った。そして出た場所は狭くも広くもなく天井には明り取りがあり、そこから差す光の中央には、アリスの背丈よりは少し高い卵型の何かがあった。 その卵型の何かには機械の蛇のような彫刻があり、それが卵に巻きついて、捉えているのか守っているのか、どちらともつかない様子だったが、天井からの光のせいか厳粛な雰囲気に包まれているとアリスは思った。 少し透けている卵の中で、何かがゆっくりと回転してい

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.12

          詩とAI.14

          自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 いっしょに雨みよう 少しくらい吹き込んでもいいじゃない 頭をもふして拭いてあげる 頑張ってるけど少しうるさい 工事の音を一緒に聞こう 指で耳を畳んであげる いやがったり だまっていたり 横にいて ちっとも分からない君だけど それでいい 明日晴れたら 部屋の陽だまりと影を 一緒に踏もう どの道滅び去るこの世界が 美しいなんて嘯かなくても その小さく短い鳴き声が 届く限りの時を愛でよう いっしょに鳴くよ 下手

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.11

          場面.11「リバース」 Mr.ロストハット。そう呼ぶことにしたあの男の顛末がどうであれ、同情しているアリスだったが、挨拶せず名前を聞き忘れた事もあり、呼称を付けてそれに代える事にした。アリスはMr.ロストハットとジャーマネ兄弟が消えて行った方角へは行く気になれず、敢えて反対の道を進んだ。 そして来た時の壁まで戻りそこに手を入れると、そこはまだ透けてる壁だったが、それが元の場所行きではない事は分かっていたし、少し怖いとも思った。時計ウサギに追われた時はただ必死だったし、カフ

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.11

          詩とAI.13

          自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 座して禅ずるは悟りの為でなく 悟りもまた迷い 空の清爽も同じこと 一日を 起きて清めて 食して禅じて ただただそれを繰り返せば 禅に日々はなく 一生はただの一日に 迷いの多いこの世の中を ある一日に畳み込む そこで交わされる問答は 問を忘れるための答え そして一生がただ一日のように終る時 迷いから逃れたか否かも知らずに去れば その禅は最も小さく 限りなく空っぽな点へと収斂し 生涯かけて見た色彩は解き

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.10

          場面.10「迷宮茶会」 大変な事になったと、アリスは新しいエリアに出た所で呆然として立ちすくんでしまった。余計な事を考えたせいで、透けてる壁をくぐるタイミングがズレて、二人と逸れてしまったらしい。妙に暗い場所で、アリスは一人きりだった。「カルテカ、アロノン?」と言ってみても二人の声はいつまでたっても聞こえてこなかった。 その場所から一歩も動かずしばらく待ってみたアリスだったが何の変化もなく、一人で行くしかないと、薄暗い場所をあてどもなく歩き始めた。 かろうじて見える程度

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.10

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.9

          場面.9「イカロスの翼」 見た目は本の透けてる壁、というか床を抜けると、そこでアリスはすとんと落ちて着地した。大した高さではなかったが、それでもフラついて、転びそうになったアリスを見ていたカルテカが「椅子があったらね」とアロノンに向きを変えて言った。 「あーそういえば」とアロノンはアリスを見ながら「いつだったかカフェテリアでね。カルテカが空見よう、とか言いながらテーブルに乗って仰向けになったんだ。」 それを聞いたアリスが呆れ顔でカルテカを見ると「それでストン」とカルテカ

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.9

          詩とAI.12

          自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 アスファルトの道を自転車で 眩しさに俯きながら ゆらゆらと付いてくる影は蝶の形 流れていく路面を梳きながら ふと思う 視線を上げたところに 蝶はいないかも知れないと 路面の蝶の影を ドキドキしながら追いかける それでも消えない影からやっと 視線を外して見上がると そこには珍しい模様の蝶が 確かにひらひら飛んでいる たまたま一緒に飛んできた 蝶の姿に安心して地面を見ると 勿論そこには蝶の影 でもその横にあ

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.8

          場面.8「ナラティクル」 アリスの視界に真っ先に飛び込んできたのは、こちらを見ながら怯えた様子で後退りしていく女性の姿だった。 続いて、辺り一面に浮遊する淡く光る泡のような何かが目に止まり「もしかしてホタル?」とアリスが言うと「ホタルは知らないけど、これは多分ナラティクルだと思う」とアロノンが答えた。実はホタルを見たことがなかったアリスは「私も知らないけど」と言うと、「前は直ぐに分かったけど、今はね」とアロノンが言った。 なるほど、アロノンというかエスカントは、今はライ

          AI画像で連想SF小説 / 機械の中のアリス.8

          詩とAI.11

          自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。 1. 自作の詩 それは読みたい私のために わたしが書いた自分の世界 書かなければ読めないという単純な理由で それが花輪のリースなら それをクローゼットに飾るか それとも外の扉に飾るか それは多分気分の話 たとえ誰も見なくても 自分で創った自分のリースで 自分の何かを飾るのに理由なんて要らない それは飾りたい私のために わたしが創った自分のリース 創らなければ飾れないという単純な理由で 2. ChatGPT4oの感想