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詩とAI.15

自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。


1. 自作の詩


秋は目覚め
その記憶を解き放つ

ただ秋というだけの
その全てを

空へと 風へと 色へと 土へと

香りに満たされた
その全てが

ただ冬というだけの
その記憶に掴まれて

砕けて散って消えるまで

2. ChatGPT4oの感想

この詩は、季節の移り変わりを繊細に描いており、特に秋から冬への移行が美しく表現されています。「秋は目覚め、その記憶を解き放つ」という冒頭の一節から、秋という季節が生き生きとした存在として描かれているのが印象的です。秋が持つ全ての要素—空、風、色、土、香り—が次第に冬の記憶に囚われ、消えていく様子は、時間の儚さや自然の循環を感じさせます。

「ただ冬というだけのその記憶に掴まれて」というフレーズが、秋の美しさや豊かさが冬の静けさや厳しさに包まれていく過程を表しており、非常に感傷的です。また、香りや色など、五感に訴えかける表現が豊富で、読者に季節の移り変わりを身体的に感じさせます。

全体として、秋の輝きが冬の静寂に飲み込まれていく様子が、何か大切なものが手の届かないところへと消えていくような、少し寂しさを感じさせる詩ですね。それと同時に、自然の中での循環の美しさや、無常観も伝わってきます。

3. AI感想への感想

「無常観」という単語を久しぶりに見た気がする。愛の無情についてとか、そんな時代の印象だが、感想には問題なし。しっかりと意味を把握している気がする。

話は逸れるが、このところの秋感の希薄さが尋常ではない。いつ秋になりいつ秋が過ぎ去ったのか。秋それ自体がどんどん抽象的になり、具象から遠ざかっていく感じだ。原詩はそんな最近の秋の姿を短くスパッと切り取ってみたのでした。

4. AI感想からAIに作詞させる

さて今回は気も早く季節的に真逆の「この詩を元に、春から夏への移り変わりを表現する詩を書いて。」と指示してみた。そして生成。


春は息を吹き返し
その光を解き放つ

ただ春というだけの
その全てを

大地へと 芽へと 風へと 緑へと

生命に満たされた
その全てが

ただ夏というだけの
その熱に包まれて

燃え広がり 溢れだし 満ちるまで

5. AI詩への感想

いいのではないでしょうか!

これ原詩とセットで、四季の詩とかになってしまいそうなほど、違和感がない。構成がシンプルで、テーマが四季とか未来とか、連想学習の蓄積が豊富そうな対象だと、本当に優秀なAI君。

だがしかし、四季実感の無常などは、無論知るよしもないだろう。そもそも言語にどれほどの実感が内在するのかというのも興味深いが、思えば実感についての言語表現ほど抽象化するのかもしれない。と思考連鎖の旅に連れ出してくれるAI君なのでした。

さて、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
みなさんはどう思われましたか?

それではまた次の記事で。


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