詩とAI.16
自作の詩でAIと遊んでみるシリーズです。
1. 自作の詩
なんて冷酷な事だろう
決して離れる事のない人を
好きに出来る道具として扱い
思い通りにならない時には
罵りさえする
それでもその人は
決して離れる事はなく
鼓動を続け
世界を温め
懸命に
いつでも
いつまでも
生きていこうとしている
けれどもあなたはその場所で
無関心に見捨て突き放し
道連れにさえしようとする
そんなあなたが
他人を愛せる筈もなく
他人に愛される筈もない
この世界に孤独なんて無い
それは何時でももう一人が
決して離れず生きているから
人の字は二人で一つ
それは心と体
2. ChatGPT4oの感想
とても深い詩ですね。この詩は、人と心、体の関係についての反省と気づきを表しているようです。「決して離れることのない人」というのはおそらく自分自身、特に自分の心や体を指しているのでしょうか。自分の体や心を「道具」として扱い、思い通りにならないと怒りや無関心を抱いてしまうが、それでもなお自分自身は懸命に生きようとしている。
最後にある「人の字は二人で一つ」という表現がとても象徴的で、心と体の一体感を強調していますね。自分を愛することが他人を愛するための前提であり、その理解がなければ孤独を感じるかもしれないというメッセージが伝わってきます。
3. AI感想への感想
我ながら説教臭い詩だが、たまに書きたくなる。それでいて量産はしたくない。奇妙な逡巡を伴う詩というようりかは警句に近いだろうか。ゲーテあたりが好きそうな詩だと勝手に思っている。
この詩は何度か変更し、都度AIに感想を聞いたが、このバージョンでは「決して離れることのない人、というのはおそらく自分自身」と解答した。
全体として主語が本人の「心」である事を隠して書いている為、AIがこの主語に気付くかどうかがポイントだったが、このバージョンではそれに気付いている。以前の詩と感想は削除し、別のトピックにしてあるので学習した分けでもないだろう。
日本語に有りがちな主語の曖昧な文は多分基本的に苦手だろう。事実、別のバージョンでは、二人を文字通り個別の人物と認識して感想を書いてきていた。ただし依然として「心」と「体」を混同している部分があり完璧とは言えない。しかし原詩の結語でそれらは一つと書いているのだから、そこから逆行推論して、前文の主語は心と体だと推論しているのかも知れない。
結果として歯切れの悪い、いい意味では慎重なAI君が面白い。それともこれはイジメだろうか。ごめんなさい。
4. AI感想からAIに作詞させる
そこで今回は「この詩を分かりやすい表現で書き換えて。」と指示してみた。そして生成。
なんて悲しいことだろう
決して離れない大切な存在を、
ただの道具のように扱い、
思い通りにならないと怒ってしまう。
それでも、その存在は
離れることなく、
命を繋ぎ、
世界を温め、
一生懸命、
いつまでも生きようとしている。
でもあなたはその場所で、
無関心に見放し、
時には自分と一緒に倒れようとする。
そんなあなたが
他の誰かを愛せるわけもなく、
他の誰かから愛されることもない。
この世界に本当の孤独なんてない。
だって、もう一人の自分が
いつでも、どんな時でも、
決して離れず生き続けているから。
「人」という字は、
心と体が一緒になって一つになるんだ。
5. AI詩への感想
分かりやすくなってますか?
先ず気になるのは、句読点が追加され段落が出現している事。つまり段落があった方が分かりやすいです、という解答だろうか。
それに「心と体が一緒になって一つになるんだ」という似て非なる変更。いや一緒になって一つになる分けではないのだが。なんか違う事を想像してません?
重いテーマを軽々とドラマチックに仕上げてしまうAI君は、どこまでポジティブがお好きという事だろうか。
さて、
ここまで読んでいただきありがとうございました。
みなさんはどう思われましたか?
それではまた次の記事で。