自作カクテル13レシピとその写真
家族が寝たあとでぼんやり1日の出来事を思い返しています。生活の中で心が動いても明日になると忘れてしまうので。
そういう時はだいたい酒を飲んでいて、今夏は缶ビールではなくカクテルを自作していました。何かを作っていると無心になれてよいです。料理する人もいると思いますが、1日の終わりに料理だと胃もたれするし家族にぶっ飛ばされかねないので軽めのカクテルくらいがよいです。
写真と一緒にレシピをまとめます。どこにでもある材料でできるやつです。正式なレシピを少し外してます。よかったら作ってみてください。
ただシンプルなジントニックです。だいたい家の冷凍庫には一本ジンが入っているので、フレッシュなライムと少し甘めのトニックウォーターを買ってきて、トロトロになったタンカレーを少し多めに入れて作りました。
ジントニックは学生街の居酒屋にもあるメジャーなカクテルですけど、町中華の餃子や空手家の正拳突きみたいな基本かつシンプルであるがゆえに一番作り手の差が出るカクテルの一つなので、バーに行ったら迷わずこれを頼んで大丈夫です。
ビールにトマトジュースを混ぜたレッド・アイというカクテルがありますが、その黒ビール版です。ギネスにカゴメ100%を1:1で混ぜるだけですが、2、3回に分けて交互に注ぐとよく混ざります。最後にバースプーンで底から少し起こすように何度か上下させて完成です。
どこにでも売ってるジョニ黒で作ったただのハイボールです。ハイボールはウィスキーに限らない名称なのでウィスキーソーダです。飲みかけです。
一度水で洗い角を取っておいた氷とウィスキーとよく混ぜ、ウィスキーの香りが冷たく立ち上ってきた頃に止め、氷に当たらないように炭酸を入れて、一番下の氷を持ち上げる程度に混ぜると美味しいです。
自家製レモンサワーです。まず、家庭で余ったレモンをカットして凍らせておきます。焼酎と氷とほんの少しのシロップといっしょに2つ潰しながらよく混ぜて、氷代わりに別の2つ浮かせ、炭酸でアップします。寶酒造のような、レモンの風味を活かしたドライめのレモンサワーが好きです。オレンジとレモンの交雑で生まれたマイヤーレモンを使うと、砂糖なしでも少し甘めになります。
ズブロッカというバイソングラスの入ったポーランドのフレーバーウォッカがあります。桜餅の甘い風味がして、周りで男女問わず学生の頃に好きになる人が多かった酒です。飲みすぎて潰れてた先輩が懐かしいです。
林檎を皮付きのまま細く切って冷凍庫に入れておきます。冷やしたグラスに氷を入れて、ズブロッカと100%混濁タイプのリンゴジュースを1:3で入れてよく混ぜます。氷をもうひとつ追加して、少し炭酸を入れて軽く混ぜ、リンゴを沈めます。大人のリンゴジュースです。最後に残る、浅くズブロッカに浸かった冷たいリンゴまでとても美味しいです。
シェリー酒という尾崎豊っぽい名前のワインがあります。スペインのアンダルシア州周辺で生産される酒精強化ワインで、酒精強化というのはワインの醸造過程でブランデーなどのアルコールを添加してアルコール度数を高めることです。
アルコール度数や甘さに幅があるのですが、辛口のドライシェリーを少し多めに入れて、レモンとトニックウォーターを入れるだけ。ジントニックと同じ要領です。現地では「レブヒート」と呼ばれる一般的なカクテルで、本場ではセブンアップを使うようですが、トニックウォーターで大丈夫です。鼻に抜けるスカッとした清涼感が夏にたいへん合います。今夏一番飲んだカクテルです。
瓶ビールを凍り始めるギリギリで冷凍庫から取り出して注いだだけです。ビールは冷やしすぎると風味が落ちるのであんまやりませんが、キンキンに冷えたビールを飲みたい時にやります。これは歴史ある世界的に有名なピルスナー・ウルケルというチェコのビールです。日本の主要ビールはほぼピルスナーなので、初めてでも飲みやすいです。ピルスナーだけど麦のコクが深く味わえます。
上のシャルロッカのリンゴジュースを、クリアタイプの100%スパークリングリンゴジュースに変えただけです。アップルタイザーでもいいし、生協でも売ってます。混濁タイプは少々コッテリするので、すっきりした方が好きならばこっちがよいです。
モヒートと並ぶ夏の代表的なカクテルです。まず、コンビニで買ってきた板氷をアイスピックで砕き、ジップロックに入れて麺棒でバッティングセンターみたいに打ちまくり粉々にしてクラッシュアイスにしておきます。
少しのライムとバーボン、バーボンの3分の1のシロップと少量の炭酸を注いだら、好きなだけミントを入れて軽めに押し潰します。クラッシュアイスをグラス一杯に入れて何度も押しまわします。ここをめんどくさがってはダメで、グラス全体に霜が降りるまで冷やすことでミントの清涼感が引き立ちます。最後に減った分の氷を足して、ミントを飾り、本来はストローを差します。飲みやすいですけどほぼバーボンのロックで、かなり強いので気をつけて。それがいいんですけどね。
『東大卒、農家の右腕になる。』という本を作ったのですが、その舞台になった「阿部梨園」という梨農家の梨が最高に美味しくて、何度も自宅用・贈答用に購入しています。その梨を荒めにすりおろしてジントニックにしました。想像以上に美味しいですよ。
冷蔵庫の奥に熟しきったキウイを見つけたので、潰して少しジンに漬けたあとトニックウォーターで割りました。基本的にフルーツとジンの相性はよいです。
ミントをジンに漬けて1時間ほど寝かせておきます。その即席ミントジンでジントニックを作りました。ハーブはお酒に漬けておくだけでも香りがよく移るので、いつもの酒にちょっと変化をつけたいときは、スーパーの買い物ついでに野菜のそばのハーブ売り場で200円くらいのものを買っておくと楽しいです。
有料部分は、写真のライティングと、今年いちばん美味しかったカクテルの話です。
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