カイゼン活動を企業文化に!提案制度のご紹介
「もっとこうしたらいいのに」
「自分なりの工夫を評価してほしい」
誰もが仕事を通じて、このようなモヤモヤした気持ちになったことがあるのではないでしょうか。
当社では、これらを解消する仕組みとして「提案制度」を導入しています。この制度は、カイゼン※につながるちょっとした工夫やアイデアを、誰でも自由に会社(経営メンバー)へ提案できる制度です。
2020年度には、会社全体で提案制度に力を入れた結果、年間120件の提案が寄せられました。
そこで今回は、私たちのカイゼン活動を後押しする提案制度についてご紹介します。
提案制度の概要
提案制度は業務の効率化と質の向上、従業員のモチベーション向上を目的に、1998年よりスタートしました。
定期的に制度の見直しを行い、現在は以下運用方法となっています。
従業員からの提案は役員と部長が審査を行い、月初の全体朝礼で結果を共有・表彰しています。
提出1件につき褒賞金を支給
提案制度の大きな特徴として、「褒賞金(ほうしょうきん)の支給」が挙げられます。
というのも、弊社では提案の採用・不採用に関わらず、提出1件につき褒賞金を支給しています。これは提案制度で有名な未来工業様を参考にしたもので、2020年より新たに開始しました。
さらに、提案内容の審査結果に応じた褒賞金も支給しています。6つの項目(効果、適用範囲、準備期間、必要経費、他への悪影響、独創性)で審査を行い、7つの等級から評価が決まります。
なので、カイゼン提案1件につき最低1,500円(提出1件の500円+6級評価の1,000円)は支給される仕組みです。
褒賞金の支給は企業によって賛否両論あります。しかし、私たちは「会社を良くしたい!」という行動(提案)に感謝を示す意味を込めて、褒賞金を支給しています。
提案制度に力を入れる理由
では、なぜ私たちがここまで提案制度に力を入れるのか。理由は大きく3つあります。
①考える習慣を身につける
1つ目は「考える習慣を身につける」ためです。
中小企業が生き残るためには、日々の仕事にちょっとした工夫を凝らし、差別化を図る必要があります。
ところが、仕事に慣れてくると、無意識のうちに考える頻度が減ります。「考えて仕事しよう」といった声掛けだけでは思うように浸透しません。
このため、提案制度を通じて常に当たり前を疑い、考える習慣を身につけてほしいと願っています。
②やりがいを増やす
2つ目は「やりがいを増やす」ためです。
というのも、私たちの仕事は商流の関係上、エンドユーザーと直接つながっていません。また社内も4部署・13チームに分かれており、役割が細分化されています。
このため、お客さまに近い部署や職種でない限り、日々取り組んでいる仕事が「誰かの役に立っている」と実感できる場面はそれほど多くありません。
だからこそ、提案制度を通じて自分のアイデアが実現できたり、取り組んだカイゼンが評価・表彰されることで、従業員一人ひとりのやりがいを増やしたいと考えています。
③効果を最大化する
3つ目は「効果を最大化する」ためです。
突然ですが「車輪の再発明」という言葉はご存知でしょうか。これは、既に確立されている技術や解決方法を知らず、再び一から作ることを指す言葉で、それなりの組織規模になると高確率で起こる問題です。
弊社においても、「部署Aが取り組んだ〇〇のカイゼンは、過去に部署Bが取り組んでいた」といった問題がたびたびありました。
よって、この問題を提案制度によるタイムリーな情報共有・水平展開で解決し、カイゼン効果を最大化したいと考えています。
カイゼン事例3選
ではここで、実際に提案制度で表彰されたカイゼン事例を3つご紹介します。
①パレット転倒防止フックの作成
無造作に立て掛けている木製パレットに転倒リスクを感じ、廃材でワイヤーフックを作成したカイゼン事例です。この提案は新卒社員によるもので、「立て掛けてあるのが当たり前」といった固定観念が無いからこそ生まれたカイゼンでした。
②車両予約の見える化
ホワイトボードで管理していた社用車の車両予約を、グループウェアの活用でデジタル化したカイゼン事例です。従来のアナログ管理に疑問を持った若手社員がノーコードでサクッと作成しました。
③プラグ抜き間違い防止策
プラグに目印をつけることで、火元確認作業時のミス防止、作業性向上を実現したカイゼン事例です。ちょっとした工夫ですが非常に好評で、他の作業現場にも水平展開されました。
今後の目標とお知らせ
以上、提案制度のご紹介でした!
正直言って、カイゼン効果の大きい提案はめったにありません。しかし私たちは、小さなカイゼンの積み重ねが将来の大きな資産になると考えています。
今後も提案制度を通じて各自の頑張りを見える化し、カイゼン活動が企業文化になるよう力を入れて取り組んでいきます。
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