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弱者の戦略:弱いヤツほど、雑魚ばかりの狩り場でスデゴロタイマン!?

今日は「弱者の戦略」(ランチェスター戦略)についてです。

今回は男性9割の職場のワーママ…というのを隠れ蓑にした、本当はただのポンコツ弱者な私が、どうやって生き延びていけばいいのか!その謎に迫ります。


ランチェスター戦略とは

有名なビジネス戦略に「ランチェスター戦略」というものがあります。

先の大戦でイギリスのフレデリック・W・ランチェスター氏が編み出した、戦争で勝つための軍事戦略です。その後、ビジネス戦略としても有効であるといわれ、戦後日本の中小企業を中心に大ブレイクした古典的ビジネス戦略だそうです。

ランチェスター戦略は「同じ武器なら勝敗は兵力数で決まる」(コーエーの三國無双みたいな世界は幻想)という身も蓋もない前提をベースに、兵力数において優る側の戦略「強者の戦略」と、劣る側の戦略「弱者の戦略」を論じたものです。

詳細は割愛するとして、メイントピックである「弱者の戦略」とは、次の3つから成ります。

局所戦:広域では戦わず、敵軍の手薄な局地に戦力を集中することで勝利する。

接近戦:敵に近接して勝つ。火力や飛び道具を使うと、兵力差はより顕著になるので、白兵戦に持ち込む。

一騎打ち:どんなに兵力差があっても一騎打ちなら関係ないので、一騎打ちに持ち込む。(よくドラマで観るやつ)

つまり雑魚しかいない勝てる戦場(局所)で、スデゴロ(接近)タイマン(一騎打ち)ということですね。わかりやすいッス。

逆に兵力も弱いのに戦線を無駄に押し広げ、中途半端な火力に頼り、「大和魂だ!一騎当千!」と叫びながら単騎で敵軍に乗り込む、なんてことをするのはバカだということです。

旧大日本帝国軍のことかーっ!!!

注:たぶんちがいます。ランチェスター戦略は第一次世界大戦時に考案されました。

私の戦略を振り返る

ここからはちゃんと真面目な話をします。たぶん。さて、日系IT企業の研究開発部門の自分が今までどれくらい「弱者の戦略」を取れていたのかを省みてみます。

局所戦

これだけはずっと意識しながら生きてきました。まともに戦ったら、マジで敵わないから。

研究開発部門での局所戦の戦い方は、まずホットな技術分野を探るところから。大きく注目されて盛り上がっている分野を見つけたら、そこから少しわき道にそれてみる

私はジェームズ・ヤングの『アイデアの作り方』という書籍に書かれていた「アイデアとは既存のものの新しい組み合わせである」という言葉を拠り所にしています。(スティーブ・ジョブズのConnecting dotsに近い考え方かも)


ホットな技術に、別の技術を組み合わせたり、まだあまり検討されていないアプリケーションを考えて、掛け算で新しい技術領域を考え
、そこを局地として戦います。ちゃっかりホットな領域の最新の成果を拝借することもお忘れなく!

こんな感じで、わりと簡単に特許を出したり、実験したり、結果をプチ発表したりするまではお手の物です(ちょっと言いすぎ)。売れてないけど。

というわけで、よい局地の見極めが課題です。最近も「お!人の少ない局地、み〜っけ!」と思ったら、後で「人がいないのには、それなりの理由があったか…」と泣きました(爆)。

勝っても意味のない局地で勝負してもなんにもなんないんですよね。トライ&エラーしてますが、なんかもうちょいスマートにいかないものか。

接近戦

ビジネス戦略としての接近戦とは「お客様と密に接する」ということだと思いますが、弊社では基本、管理職以上がお客様と話すことが多いです。技術屋さん連れて行くと、素直に余計なことまで喋るからね。賢明な判断だ

というわけで、接近戦は、なかなか解決が難しいで、とりあえずチャンスがあったら飛び付こうと身構えることにします。

あとは、新しいITサービスは積極的に使うようにしてます。お客様=自分、という最高の接近戦です。(ま、うち基本BtoBなんだけど)

一騎打ち

今回1番、影響があったのはココ。一騎打ちと聞いて、2年前の超失敗プロジェクトを思い出しました。

そのプロジェクトは、毎週毎週、検討会を繰り返してるのに数ヶ月もまっっったく進捗がないというハイパーヤバいプロジェクトでした。プロジェクト責任者は管理職の方でしたが、ベテラン(しかも元管理職)のМ氏がキーパーソンって感じでした。

М氏は経験豊富故に、慎重で、メンバーの意見を取り入れることは殆どなかったと思います。М氏も口は出すけれど、何かを強行する権限もなく、そもそも何かをやると決められる程、ご自分の意見を具象化できていないご様子で、その他のメンバーもМ氏を積極的にフォローするでもなく、いつも検討会は虚しく時間だけが過ぎていく…という感じでした。

私はМ氏の考えに納得がいかない部分もあり、最初はそれなりに積極的に意見を言ってはいましたが、途中からやる気も底を突き(というか、このままだと成果がゼロになると焦ったので)、検討会に出てはいるものの、別の仕事に注力する有り様。毎回もやもやしながら。

ああ、この時、М氏と一騎打ちすれば良かったのかもな

検討会の後に「すみませ〜ん!さっきの◯◯の件で、教えてくださ〜い!」とでも声かけて、一対一でトコトン話して、やることブレイクダウンして、検討会の場でМ氏に音頭を取ってもらって、下っ端の私が「いいっすね〜!いいっすね〜!」って盛り上げたりすれば、もうちょっとあのプロジェクト、進んだかもしれないな。まあ、プロジェクトが進まなかったのはМ氏だけが原因では全然ないので、実際はどうなったかわからないけど。

うーん、今更ながら悔しいな。

という事で、次に似たような状況になったら一騎打ち作戦でいってみようと思います

局地戦を戦うにあたって


局地に戦力を集中投下し、ライバルに勝たないといけません。

だらだら仕事しない、は基本だと思いますが(とかなんとか言いつつ(省略))、加えて個人的には、

やらないことは絶対やらない

と、決める潔さも必要かなと思いました。私は、どっちかいうと、気付くと戦線を広げてしまい時間がなくなるタイプなので、このあたりも意識しようと思います。ガダルカナルは諦めよう。諦めようね。

謝辞

今回のブログはこちらの配信のチャプター1と2の内容をもとに、私の好き勝手な解釈を入れて書いたものです。

有料コンテンツの内容を無料のブログに書いていいって、太っ腹ですね。

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