「マスクも着けておらず申し訳ありません」
東京オリンピック開会式の何日か前の出来事。
玄関前に腰かけて、子どもたちとがやがやしていたら、お向かいさんが急に訪ねてきた。
その時に口をついて出たのがタイトルの言葉です。
自分の家の敷地の中にいて、他人に会う予定もなかったからその時の私はマスクをしていなくて、そこへいきなり来た人に対してこのような挨拶をしたわけです。
こんなふうに謝る筋合いはなかったな、と当時を今振り返っても思うんだけど、でも何となく、口から出てきたのでした。
社会通念に照らすとこれが正しいセリフだなって咄嗟に判断したのだと思います。もはやマスクはマナーなのだなあと。
あれから新型コロナ第五波が来て、第六波を迎え、今も真っ最中。いまや顔を丸出しで家の外に出ることはなくなりました。ベランダに出る時ですらマスクをしています。
欧米だと感染者数が日本とは桁違いの国もありますが、色んな情報を見ていると、義務づけされない限りマスクを着けない人が多いようです。あちらでは私の周辺のように「なんとなく自発的に、みんなで」という経路では習慣化していかないんだなーと思いました。
そう考えると、例えばテーブルマナーなどが欧米社会で共有されるまでにはどのようなプロセスを辿ったんだろうかと興味深く思います。そしてそれを違反した場合はどのような形で疎外されるのかなあ、とか。
社会の階層ごとにマナーが大きく違うのかな?
意外と日本でも私が生きてる階層の人しかマスクなんて着けていないとか?
巣ごもり生活が長引きすぎて、観測範囲が狭まっている? うーん、どうだろうか。
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