心理・福祉系の公務員について

どうも公務員太郎です。

今回は心理・福祉系の公務員についてお話しさせて頂こうと思います。

公務員試験は国家公務員と地方公務員に分けられますが、多くの方は事務職を受験されることだと思います。

事務職であると倍率は5倍から中には10倍、20倍を超える試験もあると思います。そんな高倍率の公務員試験のなかでおすすめなのは心理・福祉系の公務員です。

事務職を受験される方の中には福祉職はちょっと…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、地方上級の事務職で採用となった方の中でも結構な割合で生活保護等を担当する課に配属となります。

心理・福祉系公務員についても国家公務員と地方公務員に分けられます。

国家公務員における福祉系(心理系)公務員には総合職の人間科学区分、法務省専門職区分があります。

総合職の人間科学区分と矯正心理専門職区分はやっぱり難しいですが、法務教官区分と保護観察官区分は一般職を受験される方にとってはそれほど難しくないと思います。

地方公務員におきる福祉系公務員については各自治体によって福祉職を採用しているところもあれば、していないところもあります。A日程のような自治体であれば、だいたい募集していますし、B日程の自治体も最近は事務職とは別に採用しているところが増えてきています。

心理・福祉系公務員のメリット
・倍率が低い
・他の受験生のレベルが高くない
・日程がかぶりにくい

国家公務員の心理福祉系公務員の倍率は5倍から7倍くらいです。

地方公務員の心理福祉系公務員の倍率は大体3倍くらいです。中には受験生ほぼ合格なんていう自治体も存在します。B日程以降の自治体で福祉職が募集されているという情報があまり浸透していないので、今が狙い目ではあると思います。

国家公務員の心理・福祉系公務員の中では法務教官がおすすめです。それ以外の試験区分では上記のメリットはあまり当てはまりません。受験生も心理系の科目を専門的に勉強してきており、家庭裁判所の調査官と併願で受験している方も多くいるのでレベルも高くなっています。ただ、法務教官は警察官や刑務官を併願している学生も多くいるので、試験のレベル的には他の区分に比べて低いです。

法務教官とは少年院や鑑別所で子どもたちと関わる仕事です。詳しい業務内容についてはまた別の機会にしたいと思います。ただ、難易度の割に給与も高く、やりがいもありオススメだと思います。

地方公務員の心理・福祉系公務員はなんといっても倍率が低く、それなりに勉強すればまず一次試験で落ちることはないでしょう。受験生の多くは福祉系の大学の出身者であるため、事務職の一次試験と比べると合格点はかなり低くなっています。みなさんも高校時代を思い返すと頭の良い同級生で福祉系の大学に進学した方はあまりいないと思います。

ただ、地方公務員の福祉系(心理系)公務員を受験するには、いくつかの条件を課している自治体が多いです。

その条件とは
・社会福祉主事任用資格
・社会福祉士
・精神保健福祉士
を取得予定もしくは取得している必要があります。

福祉系の学部以外でこのような資格を持っている人はまずいないと思います。

そういった方のために「介護福祉士等修学資金貸付制度」というおいしい制度があります。

これは社会福祉士等を取得するために専門学校に入学した場合、その授業料や入学金を貸付てもらえる制度です。
しかも、卒業後に福祉系の職種で5年間働くと返済が免除となります。

もちろん法務教官や地方公務員の福祉職も対象となります。

4年生の大学を卒業している場合、1年間専門学校に通うと社会福祉士を受験することができます。

私も4年生のときに公務員受験に失敗し、この制度を利用して1年間夜間の専門学校に通い社会福祉士の資格を取得しました。

その後法務教官として勤務したので、返還は免除されています。

一年間公務員浪人をしたり大学院に進学されることを考えておられる方がいらっしゃるのなら、こういう制度を活用するのもいいかと思います。

社会福祉士の試験範囲と福祉職の試験範囲はほとんどかぶっているので、事務職で教養試験を勉強されていた方なら教養試験で大きく差を付けることができます。

※法務教官には特に受験資格はありません。

心理・福祉系公務員のデメリットについて

・情報が少ない

・一般職や国税専門官などと併願が難しい(専門科目的に)

国家公務員における心理・福祉系公務員の試験科目

・教育学
・心理学
・社会福祉
・社会学

地方公務員における心理・福祉系公務員の試験科目

・社会福祉
・社会学
・心理学
となっています。

試験勉強についてはまた別の機会に詳しくお話しさせて頂こうと思います。

今回は一般的な事務職で公務員浪人している方や合格が不安な受験生に向けてお話しさせて頂きました。

しかし、一番読んで頂きたいのは高齢者施設や障害者施設で働いている職員の方です。

ニュースでも介護職の過酷な仕事内容や賃金の安さが問題となっていますが、今後も劇的に改善されるかと言うとそんなことはないと思います。

先程お話しさせて頂いたように社会福祉士等の資格も無料で取得することもできますし、勉強のやり方をしっかりと守れば心理・福祉系の公務員は簡単になれます。

特に今の時代、面接試験の配分が高くなってきているため、福祉の現場で働いている経験は大きな財産です。

福祉系の公務員と福祉施設で働いている職員だと生涯年収でいうとかなり大きな差が開くのではないでしょうか。

公務員の転職も年齢制限があるため、できるだけ早く行動に移されたほうがいいのではないかと思います。

次回も読んで頂けると幸いです。

#公務員 #転職 #福祉 #法務教官 #社会福祉士 #とは

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