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うちのカレーが一番だねと言われたい母の「やりたいこと」と「ニーズ」
我が家のカレーに欠かせないのは、フードプロセッサーでみじん切りにした、玉ねぎ、ニンジン、冷蔵庫にあるハンパ野菜とクミンとローリエ、スターアニスである。
ジャガイモと鶏肉以外はとにかく細かく切ってスパイスを入れるのが「我が家流」だと、ある日を境に変わった。
というのも以前は、野菜はごろごろ系がいいと信じて、ニンジン、ジャガイモなどの根野菜はすべて大きく形が残った状態で煮ていた。
大人には好評だったので、これでいいんだと信じていたが、ある日子どもたちから
「学校のカレーが一番おいしい」
と言われてしまった。
大ショック!
「うちのカレーが一番だね!」
って、言われるのが家庭のカレーじゃないの??
いや、おいしい給食に感謝してはいるのですが、ことカレーにおいては、負けるわけには・・・
子どもたちにヒアリングしたところ、学校のカレーは野菜が見えないくらい細かくて美味しいのだと。
早速真似したところ、たしかに理にかなっているように感じる・・・
形が残っていないので、ニンジンを取り除くなんて芸当は出来ず、半強制的にトロトロに溶けた大量の野菜を摂取できる。
作業的にも火が通るのが早く省エネなのではないだろうか。
子どもたちからの評価も上がったし、フードプロセッサーで粉砕するため手間も省けた。万々歳である。
そしてスパイス類だが、他の料理で使ったが余らせてしまったクミンを入れたところ、香りが一気にホンモノぽくなったため、私の好みにより使用している。
子どもたちはスパイスの変化は案外するっと受け入れた。
その反応には拍子抜けでもあったが、それをいいことに新しいスパイスを仕入れてはこそっと投入して今に至る。
まるで魔女の大鍋の気分で、母は楽しんでいる。
が、やはり学校のカレーは手ごわいようで、ちょっとスパイスをやりすぎると評価が下がる。やりたいこととニーズのバランスは、うちのカレー界においても難しいのである。
うちのカレーが一番だね!
と、少なくとも母である私は、思っているのだが。