敵は失敗ではなく、失敗を恐れることが敵なのだ
失敗の科学という本を読んでいたら
これはまたタイムリー!に
「やらかしちゃった失敗とそこから得た教訓」がテーマのラジオが退勤中の車の中で流れてきたので、すっかり聴き入っていました。
こんばんは。こもりんです。
最近聴いているvoicy感もあわさって
ちょっとラジオっぽい出だしを意識してみました(笑)
世界には失敗の日!という
失敗を祝う国際記念日があるようです。
フィンランド発祥らしいですが
みんなやりたくないであろう失敗を
わざわざお祝いする日があるなんて
ちょっとびっくりしました。
失敗を恥だとか情けないだとか思うのではなく、むしろ積極的にシェアすることで、たくさんの人の学びに繋げられるよきチャンスになります。
そしてこれはまたラジオで知ったのですが
日本にも失敗学会というものがあるそうです!
失敗学会のサイトの失敗知識データベースには色んな業種の失敗例、対策、教訓なども載っているのでどこかに自分の体験や失敗と重なるものもあるかもしれません。
時間があればぜひ覗いてみてくださいね!
さて今回のnoteはこちらの『失敗の科学』という本に関する記事になっています。
Amazonレビューの数がすごいですね
特に印象的だった第3章
『考えるな、間違えろ
失敗を超高速で繰り返せ』というメッセージ。
洗剤やヘアケア用品の大手メーカーであるユニリーバが例としてあげられていました。
同社では、粉末洗剤を製造するための原料を噴霧するノズルの不具合があった
粉末洗剤は3千億円を越えるほど大きな市場である
粉末洗剤の製造に欠かせないノズルのメンテナンスや品質は売上に直結するため、改良が急務であった
このことから、一流の数学者チームが
外部より結成されたそうです。
さまざまな研究をした結果うまれた新しいノズルのデザイン。
しかし結果は失敗に終わります。
そこで同社が次に試みたのが、
自社のチームにノズル開発を任せることです。
優れた数学者たちのように流体力学がなんなのか専門的なことは詳しく知らないようなチームですが、のちに彼らこそが最高のデザインのノズルを生み出すことになります。
複雑な計算を用いずに
そのチームがいったい何をしたかというと
目詰まりするノズルの複製を10個用意し、ひとつずつわずかな変更を加えたうえでどんな違いが出るのかをテスト
そのうち1、2%でも結果が良かったものを基準としてまた10個の型を作りまたテスト
この繰り返しです。
最終的にできあがったノズルは
どんな数学者も予測し得ない形をしていました。
『進歩や革新は、頭の中でだけで美しく組み立てられた計画からは生まれるものではない。』
ここから学べることは試行錯誤の力。
そしてトップダウン対ボトムアップの違いです。
何かを開発するときに、時間をかけて
完全な状態で市場に出す開発方法が【トップダウン式】とすれば、
サービス開始時点で完璧なソフトウェアを提供することは不可能だとして
あえて早い段階でユーザーに晒すことで、試行錯誤が繰り返されプログラムを改良するヒントが得られるとするのが【ボトムアップ式】
自分的にグサリときたのが
『なぜ1人もユーザーがいないうちからすべての質問に答えようとするんだ?』というセリフ。
まさに失敗を恐れる完璧主義
多くの人が陥りやすい罠です。
これはわりと陥りやすい気がする…ので
これは特に気をつけようと思いました。
特に今は社内で使っているkintoneで
新しいアプリを作っているところなのですが
自分でどうこう考えるよりも
まず実際に試してもらう!そのうちに失敗があってもそれは改良のチャンス。
おそれず進めていこう!
という気持ちになりました。
どんどんやりましょう、失敗。
死ぬこと以外はかすり傷、って言ってたのは誰でしたっけ
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