ROBOTICS;NOTES(少しネタバレ)
世界を救う戦いだと誰かが言った
お前たちには全人類の希望がかかっていると誰かが言った
でも俺にとってはそんなこと興味なくて…
主人公の八汐海翔のセリフ。
初めてROBOTICS;NOTESをプレイしたときは、このセリフには何も感銘を受けなかった。
2012年6月28日に5pb.からリリースされたゲーム。
確か7月中旬にはクリアした記憶がある。
クリアはしたがCGコンプせずトロコンはしなかった。
トロコンしなかったことを5年後に後悔するのだ。
ROBOTICS;NOTESはテキストを読み進め何かを選択することによって分岐していくゲームだ。
大体分岐ポイントがあると選択画面が現れたり、会話や流れがストップして気づくのだがROBOTICS;NOTESは違った。
一周目が終わったときの
『こんな早いエンディングある?!』
『え?分岐ポイントはどこ??』
『7月上旬設定で始まったゲームが8月末でエンディングを迎えるって早くない??』
と、ビックリしたのを覚えている。
もちろん、プレイ時間も短く物語の内容にあまり関わらない【綯ちゃんルート】だった。
画面の綯ちゃんは夕日の海岸で水着で笑っていた気がする。
幼少期から知っている綯ちゃん(STEINS;GATE)がプレイヤーに虚無感を与える子に育っていたなんてショックだった。
結局、既読スキップしてやり直したがまた綯ちゃんが出てきてお手上げだったので攻略サイトを見たのだ。
ROBOTICS;NOTESにはポケコン(工業高校生が使うアレではない)というタブレットの様なものが出てくる。
ポケコンにはTwitterのようなツイぽや、snowみたいにカメラで写した相手にウサ耳をつけたりすることができる機能があった。
今思えば2012年以前にこのような発想があったことに驚く。
分岐のポイントはツイぽだった。
ツイぽで誰にどんな返信をするかによって分岐する。
ポケコンを開かず淡々と進むと水着の綯ちゃんを拝めるのだ。
そこからは攻略サイトを見ながら進めた。
でも、正直あまりハマらなかった。
主人公の海翔のキャラクターがあまり好きにはなれなかったのだ。
主人公視点のゲームは主人公に声がついていないので自分の熱量でセリフを読んでしまう。
どうしても感情移入できない。
それから5年後…2017年。
ふとアニメのROBOTICS;NOTESを見たいと思った。
何気なく見始めたアニメはあっという間に折り返しの11話まできた。
2日で全22話を見てしまい、そこからしばらくは延々と繰り返し見ていた。
見れば見るほど面白い。
ゲームはセリフを聞いて静止画を見て話を進めるので、私のように想像力に乏しい人には全て動画で見られるアニメのが理解しやすい。
加えて、私には神視点のが向いているようだ。
お陰で主人公の海翔がアニメだとカッコよく見えた。
それぞれのヒロインのために主人公が頑張るというストーリーだが、1番良かったのはフラウちゃんのために海翔がチーターと戦うシーンだ。
キルバラという格闘ゲームの制作者であるフラウちゃんのために上位ランカー3人(チーター)と戦う海翔はカッコ良かった。
後にこの3人は実は死んでいると分かるのだが………←ここがまた興味をそそる。
オタクでもいい。
特技がゲームだっていい。
それで誰かのために一生懸命になってくれるなら、その姿はきっとカッコいいと思う。
世界を救う戦いだと誰かが言った
お前たちには全人類の希望がかかっていると誰かが言った
でも俺にとってはそんなこと興味なくて…
アニメを何周か見た私には、このセリフは輝いて聞こえた。
とても、わくわくした。
あき穂ちゃん風に言えば、たぎった。
自分のために頑張らない、人のためにも頑張らない。
そんな海翔があき穂ちゃんのために操縦席に座っている時のセリフにキュンとしないわけがない。
ROBOTICS;NOTESの舞台は2019年。
もしも、日本のどこかでそんな頑張っている高校生がいたら応援したい。
アニメ後半のエンディング、いとうかなこさんの『トポロジー』を聞いていたら書いてみたくなった。
うろ覚えなところもあるので、少し調べたら新しくゲームが出ている。
ROBOTICS;NOTES DaSH
STEINS;GATEのダルがパッケージにいる。
やりたいけど今はPS4もSwitchもない。
Vitaで出ないかな。
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