居ないことが私の手伝い
私が小学1年生、弟は0歳。
赤ちゃんは基本寝ている。
『弟が起きるから私の家では遊べない』
当時集合住宅に住んでいた小学1年生の私の決まり文句。
幸い友達はそれを分かってくれた。
それから私は小学校を卒業するまで平日は遊びに出ていた。
学校へ行った日は必ず誰かと遊ぶ約束をして外へ遊びに出掛けた。
そうしているうちに、いつしか学校が休みの日が嫌いになった。
理由は遊びに行くことが出来ないから。
家族で出掛けることが嫌いだった。
家族旅行の写真の私はどれも笑っていない。
中学生になり部活が始まった。
高校生になりバイトや部活や遊びなど理由をつけて毎日出掛けていた。
家族旅行は私が小学6年生で終わった。
遠方の法事もバイトと課題でと理由をつけて参加しなかった。
長時間家族と過ごすことから逃げた。
専門学生になり平日はバイトで11時近くに帰宅、週末は当時の彼氏の家という生活になった。
別な彼と付き合っていた頃は半同棲生活。
またしても家に居なかった。
それを今日まで何とも思わなかった。
そういうお年頃なのだと思っていたが違った。
最初は弟が生まれて母に迷惑をかけたくない一心で遊びに出掛けてた。
何か余計なことをするよりも『居ない方がいい』と感じていた。
そして、それが当たり前になり家での居心地が悪くなっていった。
弟がまだ喋れない頃、私は弟を噛んだことがある。
その後、母に初めて叩かれた。
噛んだことで叩かれたのか、弟が泣いている理由を嘘ついて誤魔化したことで叩かれたのか…それは今でも分からない。
きっと、両方だろう。
この行動からしても、不満だらけの子供だったと思う。
子供は子供だから、聞き分けがいいなんてあり得ない。
それは、無理をしている。
だって子供だから。
しっかりしている子供なんていない。
ちゃんとしないと迷惑をかけるという思いの裏返しだ。
子供は自分のストレスに気づけない。
笑わないなら笑わないなりの理由があることに気づいてあげてもらいたい。
家に寄り付かないなら家に寄り付かないなりの理由があることに気づいてあげてほしい。
私は初めてこの問題に気づいたので、またこれらをどうにかしようと思う。