イタリア滞在記(9) イタリアで最も美しい村
「イタリアで最も美しい村」協会なる組織がある。L'associazione "I Borghi più belli d'Italia"というのだが、「最も」と冠する協会に認定された美しい村が多数に存在している。シチリアだけでも20以上も!「一番」が決められない。それにしても多すぎ!と思うものの、やっぱりどこも綺麗で絵になる。
週末に<同級生>3人とレンタカーでマドニエ国立公園のいくつかの村を訪れた。パスクエッタのピクニック。チェファルも立派にこの I Borghi più belli d'Italia に認定されているのね!
チェファルから車で30分ほどで最初の村 Castelbuono。あれ?ここは認定されていないの? 小さい村と言ってもバスも入れるほどの道幅で、観光客の姿も見える。広場で朝のカフェタイム。パスクアのお菓子コロンバを作っているパスティチェリアがあって、朝食代わりに一切れ注文。
一息ついたところで、出発。Gangi, Geraci Siculo, Petralia Soprana, Sperlinga… 写真を見返しても、もはやどれがどこなのか、さっぱり(汗)
細い道路を分け入って、山の中腹に中世の街並みが点在している。昼下がりなどはどこもかしこも、まるで人が住んでいないのかと思うほど静まり返った村々。道を歩く時も、大きな声で話すのがはばかられるほど。若い人たちは都会に出て行ってしまって、高齢者が住人の大半になってしまっているのかもしれない。
お昼ごはんはそれぞれ持ち寄ったパン、チーズ、オリーブ、フルーツ。正当なパスクエッタの過ごし方?一応ピクニックスタイル。どこへ行っても平らで落ち着ける場所はなく、体が傾くような斜面ばっかりだったけれど。
昼食後また車で出発。どんどん標高も上がって道路の状態も悪くなる。侵入禁止じゃないの?と思うような急な細い坂道か、道幅が広ければ舗装されていない山道、舗装が剥がれて大きな穴があいたまま放置されている道路。注意深くそれをよけながら、できるだけ車が大きく揺れないように運転するハインツ(”私はケチャップの会社の社長です(←うそ)”というのが自己紹介の定番となっているドイツ人のおじさん)には感謝。「それにしても、乗り物に弱い人がいなくて良かったよ」とはハインツの感想。いやいや私たちは見かけによらず!!強いんですもの…
夜は真っ暗で明かりもなく、いつ山から崖下に落ちても不思議ではないというほどの状態。それでもなんとか無事戻ってきて、眼下にチェファルの明かりが見えた時には、ホッとしたなぁ(冒頭の写真)
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