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マイビジネス・フリーランス・兼業副業人材が自分の値付けで失敗する理由


それは独立直後、どんな職種であってもその人が業界で一番最後発だからです。
会社員じゃないから”同期”もいません。

だから、先行している同業他者の価格設定を参考にしてしまう。
「うわー、私より10年先に始めた人が1万円かぁ。だったら私は、実績も経験もないから、それより下にしなきゃだよね…」

という思考回路に陥り、
無料お仕事だったり、ワンコインお仕事が始まるわけです。

言っておきますけど、一度ビジネスを始めると”値上げ”って
超ムズいですよ。
そして、無料のお客さんと1万円のお客さんと10万円のお客さんは全然、質が違うので、将来10万円単価のお客さんを相手にするつもりだったら、無料のお客さんの経験とか実績ってほぼ、役に立ちません。

「じゃあ、値付けってどうすればいいの!?」

これには僕が体験上やってきた2つのコツがありますのご参考まで。

①異業種だけどお客さんからすると同じ目的のサービスと比べる。
僕の場合、普通は先行しているコンサルタントさんや、士業の先生方の顧問料と比較するのが定石。でもそれでは、ただの無資格の最後発素人に陥ります。あと、毎月定額のサブスク料金はいつかきっとクレームに変わる商売で、自分には向いていないと気づいたのでそこを参考にするのは止めました。

なので、僕は「求人広告の掲載料」と「人材派遣・紹介会社の紹介料」を基準にして値付けをすることにしました。
求人広告なら1週間で、数万円。たいてい年間で数十万~数百万使っていることもザラ。

紹介料は、雇う人の年収×30%が相場なのでこれまた、100万円とか普通にある。

し・か・も!お客さんとしては、不満を持っているんですね。
「こんなに払ったのに応募がゼロやー!」とか
「紹介されたのに半年で辞めるやんけー!」とか。

そこで、2か月くらいで6名採用できた、ガス会社の事例を勝手に金融機関の人とかが口コミしてくれている採用コンサルタントがいるんですから、まぁ、そりゃ値付けはしやすくなりますね(笑)

②自分の価値を、細分化する。もっとわかりやすく言えば見積りを一行にせずにできるだけ複数項目をつくる。です。

例えばライターさんなら…記事作成費用(3万円)だけではなくて、
取材費用(5千円)、撮影費用(5千円)、写真素材データ納品(5千円)、ついでに行うSNSアドバイス費用(2500円)、自分のSNSで発信もしてあげる費用(2500円)などなど、とにかく頭をひねって自分の仕事を分解してみる。(合計5万円)

「え?うちはSNSでの発信は自分でやるからいらないよ。」
と言われたら、そこの見積だけ削除すればいいのです。
最低でも、記事作成費用のお値引きの防衛ラインにはなる。

「えー、でも他の先輩たちは、取材費用なんか、取ってないからペーペーの私が、そんな料金取れません…」

と、なるから、やっぱりそこで独自性をいれないといけなくなるのです。先行者のパクリ値付けがダメな理由はそこ。

「これまで500店の飲食店を食べ歩いたライターがあなたのお店の強みを言語化する取材」
「インスタではなくて店内POPや食べログ用にしっかりした写真が欲しいなと思ったとき用の料理写真データ」
と言われたら、それだけで価値になりそうでしょ?

価値ってそういうこと。
自分で気づいていないだけで、お客さんの不便不満を解決できる何かには、堂々と値付けができるのです。

わりますかねー。
というわけで、前回書いた、月いくら稼ぐつもりなのか?
が、ここら辺で関係してきます。
50万円稼ぐなら、月10件の5万円仕事は現実的ですが
月100件の5000円仕事は、身体の数的に無理だなー。
とか、算数の世界で判断できるようになるわけです。

別に世界的な権威の話を聞かなくても
宇宙に向かって願い事をしなくても
親の大借金を返済した苦労話がなくても
大病を患って使命を感じた逸話がなくても
掛け算さえできれば、自分のやるべきことが決まります。やってみて!

#働き方をもっと自由に
Work style could be more diverse than you think!

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