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お菓子(主菓子)

練り切りやきんとんなど水分が多い生菓子、もしくは半生のお菓子で上生菓子と呼ばれるものが茶道では主菓子(おもがし)として出され、格式が最も高いお菓子になります。普通は濃茶の前にいただきますが、お稽古の時には薄茶でもいただきます。これが楽しみで茶道のお稽古に通う方も多いと思います。

主菓子には(めい)がつけられておりお稽古でも必ず、「先刻のお菓子も大変お美味しかったのですが…」と客は亭主にお尋ねし、「◯◯製の◯◯です」と銘をいいます。

餡を使った大福や柏餅、饅頭などその日に食べなければならない主菓子は朝生菓子と呼ばれ、寒天やくずもち、ゼリーを使ったお菓子などの水菓子も主菓子になります。

練り切りは中は白餡で求肥(ぎゅうひ)に白玉粉に水飴や砂糖を加えて練り、蒸した薄い餅で包んだお菓子です。職人の技で意匠を凝らした様々な形で季節折々のものが作られます。薯蕷(じょうよ)練切は、求肥の変わりにやまといもや自然薯などを蒸して裏ごししたものに砂糖を加え練り上げて作られます。

きんとんはいがぐりのような形で、求肥や餡で作られた丸い芯に、裏ごしした餡をそぼろ状にあしらって作られます。

娘も私も大好きなのがこのお菓子。西岡製菓舗の銘は「ほたる」
6月にしか販売されないので毎年の楽しみのひとつです。

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