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茶の湯とは…

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茶室を造らせて頂き日本の伝統文化の素晴らしさを再認識。茶室がもっと沢山造られる住文化を取り戻したい…数寄屋、茶室のことを設計(施工者)視点で発信していきます。
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記事一覧

表千家講師となりました。

木札を木曜日のお稽古の時に頂きました。 表千家講師となりました。茶名は宗の字と自分の名前から一文字取るのが一般的なので、宗幸とさせて頂きました。これでお弟子さんを取る事ができます。これから十年程度かけて研鑽していければ先生と同じ教授者への道が開けます。予定では68歳でしょうか… その時自分がどういう風になっているか中々想像もつきませんがまさか10年前には自分が茶の湯の道に入ってるとは思ってもいませんでしたので本当に不思議ですし、先生にお会いしていなかったらここまで続いても

小間台目畳でのお稽古

昨日は午前中お稽古へ。初めて小間でのお稽古をさせて頂きました。小間のお点前をするところは通常の一帖の3/4の長さとなる台目(だいめ)畳。お道具の配置も変わってきます。普通は大体どこでも広間での丸畳(まるたたみ)=通常の一帖でのお稽古がほとんどで台目畳でお稽古した人はそんなに多くないと思います。 炉團が土の本炉團なのでお釜を当てると傷がつくので緊張しながら初炭をさせて頂き、薄茶と濃茶のお点前をさせて頂きました。 いつもの広間とは違う感覚で戦後時代にタイムスリップしたような…

県民文化祭 立礼でのお点前

昨日は生活文化センターでの県民文化祭のお茶会。 立礼でお点前とお運びをさせて頂きました。通常のお茶会は多くても150人程度、昨日は200人は超えていたそうです。裏のお茶を点てる先生方も忙しいですが、お運びも大忙し… お点前は2回。落ち着いてお点前と思いつつお運びの忙しい気持ちに引っ張られてしまった気がします。娘達もお昼の少ない時にお茶を飲みに来てくれたので一緒にお席に入りました。 でもお手伝いは今年はこれで終わり、来月の月釜、1月の初釜はお客様側なので随分気持ち的には楽

ご飯を入れるのに茶碗…

今日の朝は珍しく寝坊…起きたら6時前だったので朝のウォーキングはやめて昼食後に土手沿いを歩きました。いつも朝は涼しくて汗をかかないのでいいのですが、真っ暗で景色を楽しめないので昼間のウォーキングは楽しいですね。大分涼しくもなってきたので汗もかきませんし、快適でした。 ご飯を食べる器は茶碗といいますが、これは茶道のお茶碗と同じ… ご飯なのに茶の椀、お茶(煎茶)を飲むのに湯呑み…不思議ですよね… 不思議に思っているとちょうどいい記事を見つけました。和文化•暦研究家の鶴丸 和子

秋季茶会

秋季茶会が終わりました。 愛媛県生活文化センターで表千家同門会の秋季茶会が昨日開催され無事終了しました。 お湯を沸かす所からお手伝い 一階は濃茶席、二階が立礼席で私は立礼席でお茶とお菓子をお運びをさせて頂きました。 お点前では無いので気持ちはずいぶん楽で楽しくさせて頂きました。 今月は高知大会もあり来月はやすらぎの郷、県民文化祭お茶会とお茶会も続いていきます。

殿中の茶

茶の湯とは、中国からもたらされた茶と禅とが宗教儀式や修行に用いられ発展した文化と言われます。禅は自己と向き合って心を落ち着かせ、「無」になる修行がおこなわれます。睡魔と戦うには覚醒作用のあるお茶は相性が良かったのでしょうね。 現在の茶道は草庵の茶とも呼ばれ、無駄を削ぎ落とした質素なわびさびが好まれますが、そもそもの茶の湯が広まったのは室町時代、足利義満以降だといわれています。 足利義満は苔寺とも呼ばれる京都の西芳寺に影響されて鹿苑寺(通称・金閣寺)や慈照寺(通称・銀閣寺)

いよいよお茶会の季節です。

茶事といえば懐石料理から始まり濃茶、薄茶と続く少人数でのお客様をお招きするお茶会ですが、多くのお客様を招いて濃茶や薄茶でもてなすお茶会は大寄せと呼ばれます。大寄せの場合は会場の広さにもてなすよりますが20名程度が一度にお茶を頂きます。亭主が挨拶をして、お点前さんがお点前を披露。20名全員を点てていくのは時間がかかるので二碗ほど点ててあとは点て出しといい裏で点てたお茶を運びます。 8月9月の暑い時期はお茶会も少ないのですが、10月に入りお茶会の予定が続きます。来週14日には表

茶名 宗名

茶名(ちゃめい)とは、村田珠光の世嗣 (よつぎ) である村田宗珠が大徳寺の名禅から「宗」の一字をもらって付けて以来、茶道の極意を皆伝された茶人に授与される名前で「宗」の字と自分の名を組みわせ宗◯と名乗れるようになります。流派により経験年数などの条件は異なりますが、茶名をいただくと弟子を取り人に教えれるようになるようです。宗をつけるのは、茶道と禅との深い関わりを感じます。 私が習ったいる表千家の場合には唐物の御免状を頂いて先生の許しが出れば申請が可能なようです。表千家では茶名

茶道は右脳でするから心静かになれる

人の脳は左右対称ですが、それぞれ働きが違うと言われています。 左脳は計算や言語理解、推理など、右脳は感情や運動の記憶、音、味や香りのなどを分担しているそうです。 それぞれの得意分野がありますが、右脳、左脳それぞれの分野で同じ行動をするのは脳の働きが競合して苦手と言われてます。 例えば左脳の得意分野、計算しながらおしゃべりをするとか、歌詞のある音楽を聴きながらの勉強などは苦手なようです。 逆にそれぞれの得意分野での同時進行は得意で、右脳の得意な車の運転をしながらおしゃべり

男子の袴について

茶道で男性はひとつ紋の無地の着物に袴(はかま)が正装になります。男性の袴には大きく分けてキュロットスカートのようになった馬乗(うまのり)袴と、スカートと同じ行灯(あんどん)袴の2種類があります。 どちらの袴も正式だそうで、袴の柄は縦にストライプの入った仙台平が正式になるようです。 江戸時代は『長袴』と呼ばれる東山の金さんや、松の廊下で吉良上野介がはいていた引きずって歩く袴が正装でしたが明治に入り短くなったようです。 私は馬乗袴も行燈袴も持ってますが、お点前するなら馬乗袴

且座のお稽古

昨日はお茶のお稽古へ且座(さざ)のお稽古でした。正客をさせて頂きお花を久しぶりにしました。 大きくて綺麗な芙蓉です。 且座で出てくるみ菓子、これは食べません。 二回目でしたがまだチンプンカンプンなのですが…わからないわりでもすると面白いですよ。 且座とは千家茶道の七事式(しちじしき)のひとつで、客三人と東(とう 亭主)、半東(はんとう 亭主の補佐役)の五人で役割を分担しておこないます。客もただお茶をいただくだけではなく、お花、お炭、お香を担当します。 且座とは中国の

茶湯から茶道への歴史と流派

茶道は元来、茶湯(さのゆ、ちゃのゆ)と呼ばれていたようです。 千利休は「数寄道」 古田織部は「茶湯」 小堀遠州は「茶の道」と呼び、江戸時代17世紀後半には茶道(さどう)と呼ばれるようになってきました。 表千家をはじめ多くの流派では「さどう」と読み、裏千家では「ちゃどう」と読むそうです。 千利休以前は流派というほどでは無いが、村田珠光による奈良流(ならりゅう) 室町時代の水墨画家能阿弥(のうあみ)による東山流(ひがしやまりゅう) 武野紹鴎による堺流 (さかいりゅう) など

献茶、呈茶、立礼式

献茶(けんちゃ)とは、神社仏閣などで神仏や御霊にお茶を供えることを指し、この儀式を献茶式と呼ばれます。大きなお茶会などの時にお家元が来られて神社やお寺の献茶式でお茶を点てられます。 一説では千利休が正新町天皇(おおぎまちてんのう)に献供(けんきょう)したことが始まりとされています。神様へ供えることを献茶、仏様へ供えることを供茶(くうちゃ)と区別することもあるそうです。 献茶では神様などへお茶を供えるためにお点前の時には白い和紙をマスクのようにして息がお茶にかからないようにし

tea ceremony…

event(イベント) ceremony(セレモニー) reception(レセプション) party(パーティ)… 茶道を英語で訳すと tea ceremony… 日本語ではイベントとは出来事、行事と訳されます。 セレモニーは儀式、 レセプションは歓迎会、 パーティは懇親会と訳されます。 茶道とは、日本の伝統的な様式に則って亭主が客人に抹茶を点て振舞い、客人が亭主のおもてなしを受けお茶をいただくことです。そこにはお互いを敬い、礼を尽くすために襖の開け方、お辞儀の仕方、