食べものエッセイ
久々に上質な食べものエッセイを読みました。
雑誌クウネル1月号の松浦弥太郎さん作「大きな山をこえるとき おいしいはなし 忘れられないオムライス」です。
子供の頃、中華料理店からチャーハンを出前してもらっていた松浦さん姉弟。
ある日、その店の娘から、うちはオムライスもおいしいのよ、と聞かされます。
そのことが気になっていた松浦さんは、次の出前を頼む時に、オムライスを注文します。
いざ届いたオムライスを食べるとその美味しさに姉弟ともに感動します。
実はこれはお店の裏メニュー。
松浦さん姉弟はその美味しさを、留守だったお母さんにあとで伝えます。
話をきいたお母さんはさっそくオムライスを作ります。
でも、松浦さん姉弟から中華料理店のものとは違うと言われます。
そこでお母さんは何とその中華料理店にオムライスの作り方を習いに行くのです。
1つの料理が引き起こす出来事や、昔の主婦の家事への真剣さが伝わる見事なエッセイでした。
このまま絵本になってもいいくらいの夢がこのオムライスにはあります。
中華料理店のオムライスというのがまたいいですね。
私は雑誌をできるだけたくさん読むためにdマガジンに入っています。
これはその中で見つけたエッセイです。
久々に読みごたえのある作品に出会えて幸せな気持ちになりました。
次号は紙で買ってじっくり読みたいと思います。