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日帰り京都旅で感じたこと

7月3日の日曜日

ふと「京都に行こう」と思い立ち、一人京都に行くことに。

基本的に仕事が入る確率が少ない曜日が日曜日だけであるため、土曜の夜に新宿から夜行バスに乗り、日曜の夜に夜行バスで帰るという、なかなかなハードスケジュールであった。(バスにしたのはお金がないのもあったが…)

高校の修学旅行と、大学の時の友人との旅行以来3回目の京都。今回は観光地を回りたい!という感じではなく、大学生から本や映画、好きな音楽などに触れ、それらが地域や人々の生活にどう関わっているか、というようなことに興味を持っていて、これまでいつか京都に行ったら行きたい…と思っていた場所を回ることが目的だった。

日曜の朝に到着して向かったのは下京区の「梅湯」

まずはお風呂で身体をスッキリさせたい!ということで、朝風呂をやっているお風呂屋さんを探し、なかなか気になる雰囲気だった梅湯に行くことに。

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くるりを聴きながら(京都に行ったらやってみたかった…)、高瀬川沿いを歩き、小さな橋を渡ると、なんとも惹かれる外観の建物が。

中に入ると番台には自分と同い年くらいの若いスタッフが2人出迎えてくれた。可愛いグッズや駄菓子に瓶のジュースなど、レトロな雰囲気になっていて、古くからの銭湯を自分たちの知恵で盛り上げていこうとしている空気感があり、銭湯好きとしては勝手ながら嬉しい気持ちになった。お風呂の壁にはスタッフが書いた新聞も貼られていて、銭湯愛が感じられた。

朝からすごく賑わっていて、若い人から年配の方まで、サウナやお風呂でリラックスしていた。旅先で朝風呂に入れるということがどれだけありがたいか…バスでカチカチな身体がほぐされた。

その後は中心地へ向かい軽く朝ごはん(お粥)を食べ、ゆるりと散歩…とはいえ、この日はかなりの雨で、歩く度に膝下まであるワンピースが濡れていた。自転車を使いたいと思っていたけど、歩ける距離は歩いて、今回は電車とバスも利用することに。

昼前に出町柳に向かい、ずっと気になっていた「出町座」へ。

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映画、書店、カフェが複合している施設で、想像していたよりも生活感溢れる商店街の中にあったのが印象的だった。

近所の人が食材や日用品を買い物している途中にこのようにカルチャーを楽しめる場所があるということは、多くの人にとっては、家や仕事以外で、そのまちで生活している楽しさが増えることになるのではと思い、羨ましく思った。

時間的に映画を観ることはできなかったが、本を買って、カフェでコーヒーを飲みながら少し休むことにした。

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(出町座の中の書店「CAVA BOOKS」の可愛いブックカバー)

お昼は念願だったレストランに行くため、少し商店街を歩き、また駅へと戻った。

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叡山電鉄に乗り、国際会館近くの「グリルタカラ」へ。

なぜここに行きたかったかというと、大好きなバンドHomecomingsが京都でおすすめしていた場所であり、「Cakes」のアナログ盤のジャケ写にもなっている場所だったからだ。

写真を見るだけでもよだれが出そうだったチキン・コルドンブルを頼み、おそらく近くに住んでいるのだろうなというお客さんの会話をぼんやり盗み聞きしちゃったりしながら待つ。

大学が近くにあり、平日の昼間は学生で賑わっているのだろうな〜と、大学の時の近くの安い定食屋さんのことを思い出したりなんかした。

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850円という値段で、ボリュームがすごい!中にチーズがたっぷりあるけど、不思議なことにどんどんお箸が進む…

美味しく完食し、もう少しこの辺りをゆっくりしたかったが、まだまだ行きたいところがあるので、今回はバス停へ…

バスで向かったのは「ホホホ座浄土寺店」

京都以外にも何店舗かあるホホホ座は以前から気になっていはいて、5月の尾道旅で大学生の時に京都に少しいたと言っていた人にもおすすめをしてもらって、今回伺うことに。

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ホホホ座は本を中心に、イベントや雑貨、音楽など扱っているものはさまざまで、ホホホ座のオリジナルの本や雑貨もあり、選書も自分の好みのものばかりであった。浄土寺店は閑静な住宅街の中にあり、落ち着くことができる空間であった。

向かいには宿と古書店もあり、ホホホ座をおすすめしてくれた方からの紹介もあり、店主の方とお話しすることができた。

自分の仕事のこと、生まれた街について感じていること、好きな街のこと、映画のこと…気づいたら2時間ほど経っていたと思う。

とても良い時間で、自分がこれから仕事で何を伝えたいのか、どんな街で生活をしたいのか、少し考えることができた。

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すっかり夕方になり、ホホホ座近くの住宅街の中にあるお風呂屋さんに。熱湯が疲れた体にこんなに沁みたのは初めてかもしれない。

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今回京都で購入した本。「生活の批評誌」と「フツーの生活プロジェクト」は、関西の会社から出ている本で、東京でも取り扱っているお店はあるかもしれないけど、京都の本屋さんで購入をする嬉しさがあった。

今回の弾丸旅で感じたことは、好きなまち、住みたいと思ったまちで何かを生み出せる可能性は、自分が思っているよりもたくさんあるのかもしれないということ。生活の中で、楽しめる場所や媒体があって、それによってもっとそのまちが好きなることができるし、そんなことを考えて行くことの尊さ、面白さがまだまだあるなと、いろんな出会いの中で思うことができた気がする。

それは自分が結局何かを生み出す側になれなかったとしても、どんどん受け取って楽しんで、それによってその地域が明るい方向に進んでいけばと思う。

最後には旅の余韻に浸りなが好きなクラフトビールを1杯…

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