第1回 日本酒の値段の違いはどこからくる?+はでっぱの香 【ぽんしゅびより|阿賀黎明高校】
米づくりから酒づくりを逆にたどる流れで進められるこの授業。
最初は消費者が酒を手に入れる場所…ということで、
今回は学校から一番近い酒屋・桝屋商店での授業です!
クラス全員、酒屋に入るのは初めて。(用事がないですもんね。)
やや緊張した面持ちでお店の方のお話に耳を傾けます。
まずは、麒麟山酒造の銘柄6種類の販売価格(四合瓶)の予想について。
ヒント
ヒントはありますが、これがなかなか難しい!
語感から高そう安そうくらいの想像しかできません。
答えは以下の通り。
同じ容量にも関わらず価格に違いがあるのは、酒米や瓶等の原材料価格はもちろん、精米歩合によっても変わってきます。
米を削れば削るほどコストがかかるので、大吟醸等は特に高めの価格設定です。
精米歩合や米を削るなど生徒には耳慣れない単語が続き、大丈夫かしらと少し不安になりましたが、皆さん熱心にメモを取っていました!
今後の授業で流れを遡っていくことで、理解の深まることが期待されます!
話は、価格予想にもあるはでっぱの香というお酒に移ります。
こちらは、地元の小売店が集まって「阿賀町でしか買えない、こだわりのお酒を造りたい」という思いから生まれたプライベートブランドのお酒です。
この日は入荷直前で、実物は拝めず……。
刈り取った稲を天日干しにする「はさ掛け」。はさ掛けをする場所を方言で「はで場」もしくは「はでっぱ」と呼び、このお酒に使われる酒米をはさ掛けしていることから、「はでっぱの香」という名前になったとのこと。
1本1本説明し、おいしさを知ってもらうため、販売は地元の酒屋8軒のみ。
米づくりはお客さんと一緒、酒づくりは麒麟山酒造の指導を受けながら酒屋のみでやるなど、強いこだわりを持って作られています。
店主の土肥さんは「ぜひ田んぼに入る経験をしてほしい。」と熱く語っておられました。
確かに、自分で植えたり刈ったりしたお米でできたお酒が飲めるというのは、あまりできない体験です!
高校生はまだ飲めないので、「参加したら20歳になった時プレゼントできるようにしようか。」と土肥さん。
阿賀町の酒も自然も大好きな酒屋さんによる授業でした。
※この記事は新潟清酒の魅力を発信する【ぽんしゅびより】から許可を得て転載しています。
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