坂ありアブあり青井岳温泉-天神ダム湖
8月、宮崎県都城市の青井岳温泉を拠点に天神ダム湖をぐるっと一周。ダムあり、登りあり、アブとり名人(?)ありの約9㌔コース,、最後はもちろん温泉!
思ったより駅近、青井岳温泉
青井岳温泉に車と荷物を置いてスタート。国道269号線に出て左へ進み南西へ。
体を慣らしながらゆっくり走り始めた。清流の上に赤い鉄橋が現れ、温泉郷らしい景色に胸躍る。これは紅葉の季節にも是非訪れたい。
スタートから500㍍あたりで標識「青井岳駅→」が見えてきた。青井岳駅から青井岳温泉の建物までは1㌔以内だから、車なしでもアクセスできる。最後にビールでシメたい時は鉄路を使おう。
青井岳駅と反対で天神ダムは、269号線から左へ曲がる。案内標識の通りに進む。
アブ捕り名人との出会い
ここまではフラットな道だが、ここから登りが始まる。激坂ではないもののとにかく長い。二手に分かれた道を右へと進めば、次は高速道路の高架をくぐる。自然と構造物のコントラストが美しい。
スタートから約2㌔、天神ダムに到着。遊歩道が整備されていてダムの上を散歩できる。ここで坂が一旦終わって道が平らになる。
ダムの上でドリンク休憩をとっていると日傘の2人組がこちらへ歩いてきて挨拶を交わした。50代くらいのご夫婦のようだ。
男性「アブがいっぱい飛んでますよ」
女性「この網でね、捕まえるんです」
男性の手元を見ると、小川でメダカをすくうのに使いそうな小型の網を持っている。日傘の内側にとまったアブを捕えるんだそうだ。
男性「これまで200匹は捕まえました」
その数字は今夏の成果なのだろう。アブ取り名人とお呼びしたい。
しばらくは小さなアップダウンのみ
名人たちとお別れして、また走り出した。ダム以降はここまでの大きな坂はなくて、ちょこちょこと上がって下がるだけの一本道。
だいたい中間地点で川を見ていると、軽トラが一台通り過ぎた。駅前でダム方面の道へ入って以降初の車。一応、数軒は民家や畑があったし行き来はあると思うのだが、歩道のない道路にも関わらず車の心配なく走れた。時間帯のせいかもしれないが快適。川の水の落ちる音に癒されて残りの半周へ。
あとは下るだけ、ダムの反対側へ
前半と違って本当に楽々な後半。小さな神社を通り過ぎた。
元々はもっと低い場所にあったがダムを作る都合で今の位置に移動し、元の場所は水没したのだそうだ。
宮崎の農業を支えるダム湖
ダムの反対側に着いた。こちら側には広めの駐車場があるので、ここに車を停めればダム湖一周にトライしやすいかも。
天神ダムは宮崎の農業用水を安定供給する役割があるそう。ダムのサイトに「宮崎市が管理」とあったので、おや?と思い地図を見たら、ダム湖の中に宮崎市と都城市の境目があった。青井岳温泉はギリギリ都城市。
本当だ。さらに下り坂を進んで行くと田野町の表示が現れた。この辺りはダムから青井岳温泉方面へ川が流れているのだが、その名も「境川」。市の境の破線は川に沿って引かれている。
線路に沿って進む
「田野町」の表示の先には、行きの道に見かけた赤い鉄橋。ここから境川と線路の間の道を進む。赤茶の高架とそれを支えるブロックはいかにも古い感じで、そこを列車が通ると目が釘付けになった。美しい。
ここになるとほぼ木陰で涼しく、足元には栗が落ちていて、たまに小さなカニも見かけた。私の住む住宅街ではちょっとない景色。
お待ちかね、青井岳温泉へ
国道269号線へ戻ってきた。
鮮やかな赤い橋を渡ると青井岳温泉が見える。スタートした位置は国道をまだ先まで進まねばならないが、温泉が待ちきれなくて、歩道から温泉の駐車場に入ってショートカットした。
青井岳温泉の利用料は平日が500円だが、休暇シーズンは900円と大きく変動する。私は今後も利用するだろうと思ったので回数券(11回分5000円)を購入した。回数券は一回あたり450円になる。もし複数人で訪れたのなら割り勘にするのもいいかもしれない。
もし900円で入ったとしても、ここは利用料だけでポップコーンやドリンクが無料になるほか、マッサージ機を試すこともできるし、上の階には綺麗なパウダールームも用意されている。満足感の高い施設だと感じた。
温泉はややとろみのある美肌湯系。しっかり温まる湯船、程よいぬるさの露天風呂、水風呂があってきっと誰しも居心地のいい湯船が見つかるはず。他にもサウナや歩行浴があってバリエーション豊か。一度入れば長くゆっくり過ごせるところが魅力だ。全力でおすすめしたい。
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