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2023年7月24日 小松庵銀座 森の時間|画家・矢成光生さんワークショップ
7月24日(月)銀座ギャラリータイム「森の時間」は、銀座ギャラリーで個展を開催した画家の矢成光生さんを講師に迎え、ペットボトルを使ったフラワーアクセサリー作りに挑戦しました。
今回はペットボトルの再利用で手軽にできるアクセサリー作りです。矢成さんは環境をテーマに作品を制作することが多く、まずは環境問題について興味深いお話しをしていただきました。
海の底や山にも積もっている!?
マイクロプラスチックゴミ
日本の南側にあるマリアナ海溝(水深が一番深いところ1万983メートル)にマイクロプラスチックが積もり、エベレスト山8848メートルにもマイクロプラスチックがあるそうです。そしてなんと1分間にゴミ収集車1台分のプラスチックゴミが海に流されているそうです。
こういった細かいプラスチックゴミを魚などが摂取してしまうことにより、人間の体にも影響しています。1週間でなんとクレジットカード1枚分のプラスチックを摂取しているそうです。
日本国内のプラスチックリサイクル率はまだ10%以下にとどまっています。日頃からリサイクルに取り組み、意識を持って自然環境を守っていきたいと思いました。
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ではアクセサリー作りを始めましょう。
手順はとても簡単です!
使用するのは炭酸入り飲料のペットボトル。底がお花の形をしているので、アクセサリーにちょうど良いです。
ペットボトルの底部分を切り取り、油性マジックで思い思いの色を塗っていきます。選ぶ色によって個性が出ます。
トースターで20〜30秒ほど熱します。あっという間に2/3ぐらいに縮み、よりしっかりしたフォルムになります。
穴をあけ、モールを通します。モールがちょうどお花の萼(がく)になり華やかに。ゴムをつけると髪飾りの出来上がり!
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色の使い方で個性が出ます。ガラス細工のような見た目でなかなか高級感があります。ストラップやキーホルダーにしてバッグに付けても良いですね。手軽な材料で簡単にできるので、参加した方々は雑談しながら、和やかに楽しく作ることができました。見た目も華やかな1点もののアクセサリーが出来上がり、満足していただけたようです。
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プラスチックゴミの深刻な環境問題について考えるきっかけにもなり、とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
最後に画家・矢成光生さんの作品を紹介します。
下地を塗った後、カシューという漆のような半透明のニスを塗り、乾く前に油絵の具を塗り、立て掛けることにより剥落していくそうです。
その独特なひび割れや自然のグラデーションを使い、幻想的な作品が出来上がります。さらにひび割れの隙間に後から絵を描き加えているとのこと、ななかなか根気と時間のかかる作業です。
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Profile
矢成光生(やなりみつお)
1969 愛知県生まれ 千葉県出身 東京在住
1997 多摩美術大学大学院博士前期課程美術研究科絵画専攻修了
-個 展-
1996・2000・2020 ギャラリーQ(銀座)、1997・1999 西瓜糖(東京)
1999・2014・2023 OギャラリーUP・S(東京)
2001 マキイマサルファインアーツ(東京)、2013 Steps Gallery(東京)
2017 藍画廊「Something in The Air」(東京)
2017・2018 昭和大学病院(東京)
2023 小松庵総本家 銀座「Cracked View」(銀座)
-グループ展-
1997・2000 コレクターへのすすめ展(Oギャラリー/東京)
2000 Chiba Art Flash 2000「現在形の海へ」(千葉市民ギャラリー・いなげ)
2018 第21回 岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館/神奈川)
多摩美術大学学友会神奈川支部展「BIRTHPLACE ART 2018・2020 」(FEI ART MUSEUM YOKOHAMA/神奈川)
2019 もやい展-金沢(金沢21世紀美術館 1階ギャラリーA/石川)
2021 もやい展 東京(タワーホール船堀展示ホール/江戸川区船堀)「夏」キュレーター菊地武彦(CHANGTING GALLERY/日本橋)「あなたのためのカレンダー展Ⅵ・Ⅶ」(うしお画廊/銀座)
2022 木更津みなとぐちアートプロジェクト2022 ミナート(木更津/千葉)
―受 賞―
2018 第21回 岡本太郎現代芸術賞展 入選
小松庵総本家 銀座 森の時間(平日16:00〜17:00)は展示してある作品をじっくりご鑑賞いただける、ギャラリー・タイムです。(この時間はお食事の提供はしておりません。)
今後も不定期でワークショップやトークショーなど様々なイベントを企画していきます。お気軽にご参加ください。
小松庵総本家 銀座(Tel. 03-6264-5109)