不登校と無気力
文部科学省の統計調査では、不登校の原因で一番多いのは、小学校・中学校・高校いずれも、
無気力であるとされている。
この無気力って、どんな風に判断されているのかな。
この子は、無気力で学校にあまり来ません。
そんなことなんでしょ。
でも、担任の先生に心を開いていないから、無気力に見えるのかもしれないよね。
母親や父親でも、我が子のことを理解していないことはよくある。
無気力って原因は、なんだか違和感があるんだよね。
例え、ほんとに無気力だと仮定しても、
その無気力にも原因があるんじゃないのと、思ってしまう。
大人にも、無気力に見えちゃう人っていっぱいいるよね。
近所のスーパーのレジ打ちしてくれるおばちゃん。
いつもボソボソ言っていて聞き取れない。
聞き取れないけど、こっちもお会計の段取りはわかっているので理解できる。
こういう人も無気力に見えちゃうよね。
でも僕らは、その人の、レジ打ちしている姿しか知らない。
無気力に見える大人がいっぱいいるのに、無気力に見える子どもがいっぱいいても何の不思議も違和感もない。
子どもは元気なもの。
そんなのは大人の勝手な決めつけだ。
僕は中学校の時、不登校だった。
病院に時々行くように言われていた。
ある時、病院の先生が、
でも顔に元気がないんだよねえ。
と、僕を見て言ったので、
なんじゃそりゃと思って、大笑いした。
先生は、こんな風に笑う子なのか
と、言わんばかりに驚いていた。
(ように見えた。)