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お財布を整える【お金・カード・レシートがどれだけ入っているか今すぐ答えられますか?】

今、自分の財布の中にいくら入っているか、あなたはすぐに答えられるだろうか。カードが何枚入っていて、レシートが何枚眠ったままなのか。
私は正直答えられなかった。

市居愛さん著『お金を整える』。先日図書館へ寄った際に借りてみた本だ。
マネーコンサルタントの著者のもとに訪れる相談者さんの解決例を元に話が進むのだが、自分にも思い当たる節があり、あっという間に読み終えてしまった。

この本では、財布、通帳、冷蔵庫、手帳、借金、お家、夫、と、全7章に分けて一つ一つ”整えて”ゆくのだが、今日は最初の「財布を整える」について書こうと思う。

カードを整える

まずは財布の中身をすべて出してみる。
相談者の方にはなんと財布の中に64枚ものカードが入っていた人もいたそうで驚いたのだが、私も人のことは言えなかった。

財布の中に入っていた40枚のカード

クレジットカードや免許証から、ポイントカードに会員カード、並べてみたらその数実に40枚もあった。
有効期限の切れたポイントカード、もう行かなくなったカラオケ店の会員カード、店舗ごとに作られた化粧品の購入情報カード、今はもう必要のないものが、たくさんあった。

本の中では、”カード類は5種類に分類して、5枚だけ財布にいれる”と提案されている。内訳は以下の通りだ。

・クレジットカード・・・1枚
・ポイントカード・・・3枚
・割引券・・・0枚
・キャッシュカード・・・0枚
・証書類・・・免許証など1枚

クレジットカード

クレジットカードは、使う頻度の高い企業で、もっとも効率よくポイントが貯まるものを1枚だけ選ぶ。ネットショッピングが多い人は楽天カードなど、交通移動が多く旅行によく行く人は航空会社のカード、食料品などの買い物が多くを占める人はショッピングモールのカードなど。

また、 「信用」の問題も解決する。支払期限を過ぎてしまうと「信用情報機関」というところに記録が残る。住宅ローンなどでお金を借りたいとき、銀行はここに問い合わせ、信用に足る人か調べる。ローンの審査に通らない人は、クレジットカードの入金遅延が理由の場合も多いそうだ。
使い方に問題のある場合は論外だろうが、”うっかり”の入金漏れや残高不足はクレジットカードを1枚にすることで管理しやすくなるだろう。

ポイントカード

ポイントカード類は、同じ系統(スーパー系、ドラッグストア系など)で複数枚あるとどれもこれも中途半端で換金にこぎつけられるものは限られる、とのこと。確かにと納得した。不要目安として、有効期限の切れたものはもちろんだが、「1年間換金していないもの」というのも一つの目安になる。(店舗の使用ではなく換金というところが私的に新しい視点だった)

割引券

割引券は持っていると、券を使用するために不要なものを買いがちだという理由。単純明快。

キャッシュカード

キャッシュカードは私も当たり前のように持ち歩いていたが、筆者によると必要な時のみ持ち出せば十分だそうだ。
念のためお金が無くなった時のために、と考えるが、この「念のため」という思いこそが、お金を増やすエネルギーを邪魔しているのだと。
「お金はなくなったらおろすもの」という意識でいる人は、きっと冒頭の「自分の財布の中にいくら入っているか」を答えられない人だろう。年間の手数料も馬鹿にならないことを考えると、お金を引き出す日を決めてその時だけ持ち出す方が、よっぽどいいのかもしれない。

証書類(免許証など)

運転免許証を持っておけばそれ1枚で十分とのこと。
健康保険証や診察券、図書カードなどは自宅に保管し、必要な時のみ持ち出す。いざという時の不安を常に持ち歩く必要はないとのこと。

カード整理結果

整理した結果、私自身の財布の中身は以下のようになった。

・クレジットカード・・・1枚
・ポイントカード・・・3枚
・会員カード・・・2枚
・割引券・・・0枚
・キャッシュカード・・・0枚
・証書類・・・2枚

自宅保管にしたカード

【キャッシュカード】
もともと財布に3枚入っていたが、全て自宅保管に変更。
引き出し自体は今までも月に1度だったが、一度だからと手数料のかかる時間に引き出すこともままあったため、「今日この時間に引き出す」と決めてから臨んでみようと、思い切って財布から抜いてみた。
もしかすると困る場面に直面する可能性もあるが、ものは試しだ。また持ち歩きたくなったらそうする程度のつもりで始めてみる。

【クリーニング店の会員カード・割引券】
よくよく考えなくとも、突発的にクリーニング店に行くことはまずないため、持ち歩く必要はなかった。自宅のカードケースに保管。
割引券はこの店舗の物のみ持っていたが、一年のうち必ず利用するため、会員カードと同じ場所に残しておく。

【Aime(ゲームセンターのプレイデータ管理)カード】
ゲームセンターを目にしてプレイしたくなるといけないから、と思って常に入れていたが、行く頻度も減ったため自宅保管。「ついつい入ってしまう」も防止出来たら嬉しい。ただ、好きなものは好きなので、「今日はゲーセンに行く!」と思った時には持ち出して楽しむとする。

【化粧品や下着などの購入情報カード】
まず店舗ごとに複数枚同じものがあったカードは、一番使用する店舗のみ残し、他は処分した。残った1店舗も自宅保管しているが、最近はコンピューター上で情報を管理している店舗も多いため、いずれは処分も視野に入れている。

その他期限切れのポイントカード、行かなくなった店舗の中途半端なポイントカードなどは処分した。だいぶスッキリしたように思う。

著者に逆らい私が残したカード

結果として私は、著者の提案より3枚オーバーしている。

【会員カード】
3枚中2枚はこちら。本の中の括りになかったが独自に付け加えた項目だ。
ここで言う会員カードとは、ポイントが貯まるわけではないものの、店舗を利用するために必要なカード。
突発的に寄った時に作り直しが必要になったり、そもそも利用できない等のデメリットを考えると、ここ3ヶ月ほどで来店歴がある場所2つは残した。

【保険証】
そして最後の1枚は保険証。
筆者の「いざという時の不安を常に持ち歩く必要はない」という理屈も分からなくはない。しかし、保険証を持っていなかった場合に一時的に出て行ってしまう現金、払い戻し手続きにかける時間、書類郵送の切手代、などを考慮すると、保険証1枚が占めるスペースが十分にある今の財布から、無理に追い出すメリットはそこまで感じられなかった。
もしいつか、もっと手持ちを軽くしたいと考えた時には、その時再度考えればいい。

レシート・現金を整える

レシート

カードを減らした後、過去のレシートも処分した。
家計簿的な話については後の「手帳を整える」の章で話されているが、過去のものをいつまでも取っておく意味はない。
本書で提案されていたのは、スケジュール帳にあらかじめ「使う予定の金額」を予定と一緒に書いておくというものだった。

簡単に記すと、
・使用予定金額と使用金額、その誤差を記入。(過剰出費を抑える)
・毎週週の終わりに財布の残金を記入。(残金の把握)
・財布を開かなかった日には〇印を記入。(モチベUP)
・正月お盆、家族や友人の誕生日などの毎年の特別出費は年間カレンダーなどに記入。(毎月引き出す金額にいくら上乗せするかの目安)

といったものだ。家計簿をつけられない人、家計簿を頑張ってつけたところで「それで?」となってしまう人は、試してみてもいいかもしれない。

現金

手前から一万円、五千円、千円と並べ直す。割と精神論になるが、人間大きいお金が見えていた方が、より大事にするらしい。やるのはタダなので試してみる。

また、「お守り」として一万円札を三つ折りにしてカード入れの一番見えやすい場所へ入れた。「万が一」のための予備の現金だが、この一万円札に手を出した時は財布の中身が乱れてきたとも言え、再び財布を整えるタイミングのサインにもなるらしい。

そして、決められた金額を毎月決めた日に引き出す。お金が残っている場合は不足分だけを引き出す。
あとはレシートの項目で書いた「手帳」と、また別の章で語られる「通帳」をうまく活用するといいだろう。気になった人はぜひ本を読んで欲しい。

まとめ

今回は財布の整理、中でもカードの整理について詳しく書いた。
結果として財布自体はとてもすっきりし、今どれだけの現金を持っているのか、何のカードがどこにあるのか一目瞭然にもなった。
ただ、本当の変化と言うのは、どちらかと言えばこれからなのだと思う。

本書は2016年に出版されているものだが、既に今現在語られる”ミニマリズム”を感じるものだった。
カードを5枚に、通帳を1つに、食器は用途別に1人1つ、洋服は1枚捨てるものを決めてから1枚買う。そうしてお金の”通り道”を整えると、本当に気に入った”お気に入り”のものが残り、”必要のないもの”は自然となくなってゆく。その過程で、お金も貯まってゆく。

全てを鵜呑みにする必要はない。私が”保険証”を残したように。
ただ、取捨選択すらしていなかった部分を改めて考えるきっかけになったことは、とてもよかった。ただなんとなく入れている保険証と、自らが「必要だ」と思って持ち歩くそれでは全く意味が違うから。

ここまで長い文章を最後まで読んでくださった方がいましたら、本当にありがとう。
ぜひあなたも「お財布」見直してみませんか。


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