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字をたくさん書く、作文・日記・要約が苦手な娘と始めたこと

字を書くのが苦手な子、何に困っているかはその子その子で違うと思われますが、わが家の場合に考えられる理由は今のところ3つ。

①思考の速度と処理動作速度の差の大きさ
(娘はその差の大きさが全体の数%しかいないマイノリティです)
 思考や外からの情報をインプットする速度は速いけれど、体の動作はわりとゆっくりさんで心理士さん曰くその差が大きいことはとてもしんどいことらしい)

なので板書などたくさん字を書かなければいけない状況は苦手で周りの子より遅れます。  

②単調な反復学習が合わない
 九九、漢字の書き取りなど繰り返して覚えていく方法が向いていません。九九もアプリなど暗唱ではない方法で学び、覚えにくい組み合わせだけ九九の「しちしにじゅうはち」みたいに使って補っている様子です。

③筆圧が強い
 小学1年生のころからえらい消しゴムできれいに消せてないなと思っていたのは筆圧の強さも原因でした。1年生の時に気づいてやればよかったのですが、私も消し方を気をつける方に意識がいっていた気がします。

なので、
いわゆるノートに書き取りする漢字の宿題は逆効果で漢字学習がかえって苦痛になってしまいます。

小1から小2の不登校の間は漢字学習はこのようにしていました。

小3で転校し、しばらくは学校の宿題もこなしていましたが、漢字だけでなく学校の宿題全体を終わらせるのに2時間以上かかることも頻繁にあったので学校に相談した方がよいのではと気になっていました。

そして今年度である小4
学習だけでなく理由はいろいろが重なって秋にダウン。
今は週に何日かは学校を休んでいます。
そして宿題はやっていません。

ちなみにこれは学校の方の受け止め方が「違わないようで違ってくること」かもしれないので補足しておくと、うちの子だけ宿題が出されていないという対応ではありません。宿題は全員に出されているけれど、家庭の判断でさせていないということを学校に受け入れてもらっている状況です。

宿題以外のことも含めてどうしていくか、学校の先生方とは定期的に懇談の機会を作っていただくようにお願いしています。

通知表など成績には影響することはあり得ますがそれでも自分たちはかまわないと判断してこのお願いをしました。まず何より、学校から帰ってからの休息確保のためです。それを1番大事にしないと必ずダウンしてしまう。

そして宿題はやっていませんが、家庭で学習や読書は本人のペースでですがやっています。


そして最近始めたこと。

◆学校では3B4Bの鉛筆を使い始める。
 筆圧を弱めるように気を付けてもらう。

 字だけでなく、正直、全部頑張ってぐったりするくらいなら、授業聞なくてもいいから少しでも疲れないように過ごしなさいと伝えています。本人の性格上基本頑張りすぎるほど真面目でほっといても自分に厳しいところがある子なので、意識して手を抜く、力を抜く練習の方を重視しています。

◆家ではシャーペン、タブレットを使用。

 本当は学校でもシャーペンをお願いしたいのですが、本人が周りの反応が不安で今のところお願いすることを嫌がっています。

◆漢字はタブレット学習が多い。

 シャーペンよりタブレットの方がさらに楽だそうです。通信教育のタブレット学習をしていますが、私が見ていて本人がやりやすそうだなと感じるところは、わかってるところは飛ばせるところです。
見ていると、ポンポンポンポン「次へ」を押しています。

以前、YouTubeなどの授業動画を見せてみたことも少しありますが、ここはじっくり聞きたいとか逆にここはもう飛ばしたいなど速度が合わず、長時間聞くことは向いていなかったようです。授業は一斉や一方通行より、家庭教師など双方向かつ本人の速度を先生が感じてくれる方がいいタイプかもしれません。

例えば、eboard(イーボード)さんの授業動画は1回分が短く内容も細かく分かれているので、向いてるかもしれません。
まだ本人はやってみたことはありませんが、こちらは小学校、中学校、高1数学まであるのが助かりますね。

ちなみに娘の通信教育の漢字学習の様子を昨日のぞいてみました。

通信教育は一回目はお手本をなぞり、次に実際自分で書いてみるテストという流れだそうです。でも本人が言うにはなぞってもう一回書くより、最初は漢字を見るだけに専念して、いきなりテストで書く方がやりやすくて覚えるそうです。視覚インプットが得意だからかもしれません。

私たちの世代の時も、疑問も持つことなく漢字は書いて覚えるものだと、書き取りの宿題をやってきましたが、覚えやすいやり方はみんな同じとは限らないんだなと娘をみて実感しています。

視覚、聴覚、活字、得意なインプット方法は個人で違います。

私の場合は活字が一番楽です。高校を卒業するまでは深く考えずに板書をとっていましたが、それ以降は何かの授業を受けるときは先生の言っていることを余談や冗談も含めて速記的にノートをとっていた覚えがあります。その方が楽でした。

そして、通信教育だけでなく娘が今ハマっているもの。

◆漢字検定公式アプリ
「いちまるとたびしよう!しりもじ漢検」

 キャラクターのウサギのいちまるがかわいくてかわいくて。漢字の問題で、いちまるがしりもじをやってくれるのですが、尻が…尻が…とにかくかわいい…

そして、作文、日記、要約もとても苦手な娘

学校では、できるところまでで最後までいかなくてもそのまま提出しているようです。以前の彼女なら真面目なので無理をしすぎたり、やっぱり学校に行かないとなるきっかけにもなっていたと思いますが、できないままできませんの自分で過ごせるようになったことは親としてはまた一歩成長したねと思っています。

先生も本人の性格も含め理解してくださり、できるまでの範囲のまま受け止めてくださっているのでありがたいです。

そして、これもちょっと家で始めてみたこと。

彼女が好きなアニメ、本、ドラマなんでもいいのであらすじを私に話してもらうことをたまにやってみることにしました。
それで書くことが好きになるかはわかりませんが、話すことの練習にもなるだろうと思って。

提案したら「だってお母さん(いつも)聞いてくれなかったじゃん」と言われました…。はい。たしかに。小さい時ほど正直う~んわかりづらいと聞き流したりしがちでしたね。特に自分に余裕ない時ほどそうだったよね。

ほんと申し訳ないしか言えない。

そして早速彼女の大好きな「ハリーポッター」の話を語ってもらったのですが、ちょっとまたおもしろい彼女の特徴を感じたのでそれはまた次回書いてみたいと思います。

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子どもが不登校になったら。私たち家族の記録。苦しかった日々から見つけた場所は、何かにとらわれることもなく自分そのままでいられる、自分の好き…

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